今の所この暑さに負けていない私ではありますが、昼間少し街を歩いた後は流石に涼しい部屋で一休みといきたいところ。自宅に戻りキンキンに冷えた部屋で写真のRAW現像作業に集中しておりました。するとどこからともなくドーン、ドーンという振動にも似た音が．．．。

どうやら今日は各地で大花火大会が行われていたようです。先週は隅田川の花火大会でしたね、TV放送で見ました．．．。

しばらくはそんな音をBGMにパソコン作業を続けていたわけですが、20時近くなってもまだ続いているのでこれはもしや21時まで行われるのではないか？ だとすれば今からでもオトノナルホウヘ自転車で突っ走れば案外近くで見れるんじゃないか！ そう考え、俄かに夏用リュックに小型三脚とカメラを放り込み愛車トレンクルでいざ出発！ 花火大会の開催地もろくに調べずの行動ですが音だけを頼りに進めば近づくだろうと。

さっきまでパソコン画面とにらめっこしていて花火大会の事などこれっぽっちも頭になかったのに、いざ見に行くとなるとなんだか心ウキウキ！ 逸る気持ちを抑えながら自転車で走り出したところ自宅近所の踏切で運悪く遮断機が降り、右からも左からも次々列車が通り過ぎ、開かずの踏切のまま数分が経過。でも本当に運が悪かったのは遮断機が降りた事よりもそこに偶然通りかかったバイクのおじさん（お兄さん？）！と一緒になった事。

これ見よがしに爆音を轟かせるハーレーダビッドソン。ぶら下がり健康機と見間違うほどの高いハンドルにエンジンを擦りそうなほど低い位置に座るライダー。マフラー付いてないでしょ！と突っ込みたくなるくらいダイレクトなエンジン音。

バババッ、バッバッバッ、バババッ、バッバッバッ、ババンバンバン、ババババー、バババッ・・・！！！ ブルルンブルルン、バババッ、バッバッバッ・・・！！！ おいおい踏切の前で停車しているだけなのにそんなに空ぶかししないといけないのかい？

やがて遮断機が上がり踏切が解放されるとハーレー様は、ドドッドドドッーっと全開で走り抜けて行きました。まあ普段なら私もあまり気にしないんですけどね、今日ばかりはオトノナルホウヘ進んでいましたからそこで完全に行き先を見失ったわけです。だってそんなハーレーの隣に数分間もいればもう耳はキーンってなってるわけで遠くの花火の音など聞こえなくなってしまい。

きっと多摩川方面だろうとその後も勘だけで5km程走ってみましたが花火の音はさらに小さくなっている気がして結局自宅方面に引き返しました。近所の小高い公園まで行って全方位見渡してみたところ、ずっとずっと遠くの方に肉眼で1cmくらいの花火が見えました。しかも少し離れた場所でも打ち上がっているようで2箇所同時開催。どちらも1cm。

帰宅して調べてみたところ今夜は板橋区と江戸川区で大きな花火大会があったようですからそれらが見えたのでしょうね。花火って仮に見えなかったとしてもあの音が聞こえてくるだけで夏を感じさせてくれますし少し心踊らされる不思議な力があるように思います。東京の花火大会は安全性の問題からそれほど大きな打ち上げ花火って上がらないんですけどね、それでも風情があってとても良いと思います。

今日ばかりは「やっぱり乗り物が発する音ってのは乗っている本人以外公害以外の何物でもないなぁ」そう感じました。