Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

北海道短期集中観光 2019.8(2)

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All Photo by inos

諸事情により昨日の日記に追記しました。本日の内容は昨日の続きとなりますのでまずは昨日の追記分に目を通していただけるとスムーズかと思います。

晴れ!とはいかないまでも病み上がりの幸福みたいに、ほんの少しの日差しがすごく有難く感じます。

今日は次なる目的地へ直行の予定でおりましたが、昨日があんな天候だったからして、せっかく根室まで来たのに北方領土も見ずに帰るのも勿体無いですし、うっかり見忘れていた最東端の灯台にも少しの未練がありましたから早起きして再び見に行きました!

昨日は見ることのなかったお馬さんたちもなんだか晴れを喜んでいるよう。

真っ先に行ったのはこちらの納沙布灯台。うっかり見るのを忘れていた!なんて言ったら怒られそうな、歴史のある灯台なんだとか。なんでも北海道灯台発祥の地で、1872年(明治5年) に初点灯してから150年近くも海を照らし続けているのだとか。

その歴史の深さまでは正直ピンと来ませんが、北方領土を除いた本土最東端の灯台って聞くとなんだか達成感はありますね。早朝6時くらいなので訪れているのは私のみ。

昨日は靄で霞んで殆ど見ることの出来なかったオーロラタワーも今日はくっきり見えています。でも上りませんでしたけどね。営業時間まで待っていたらその後のスケジュールに影響が出てしまいますし、また今日も臨時休業!と言われかねませんし...。タワーに上らなくても今日は視界良好で北方領土はくっきり見えましたからそれで満足です。

納沙布岬って日本地図で見れば最東端としての地理的な注目度が高い気がしますが、実際に訪れてみるとやはり北方領土返還への想いというのがすごく伝わってくる場所でした。

この地域にはあちこちに「北方領土を返せ!」みたいな看板があって、流石に荒々しい表現はちょっと気になりましたが、この岬に作られたモニュメントには平和とか希望とか、どちらかというと前向きな想いが寄せられている感じがして考え深いものがありましたね。

納沙布岬から北方領土の方向を見ると、島よりはるか手前に何やらロウソクのようにそびえ立つ建造物が見て取れます。海の中に建てられたように見える貝殻島の灯台だそうです。下にはわずかに陸地があるようですがほぼ水の中なので灯台だけが見える感じ。

戦前に日本が建設し、現在はロシアが占拠しているのだそう。当然人が渡って手を加えたりは出来ないでしょうから、もはやこの灯台は廃墟のように朽ち果てており、長崎の軍艦島を彷彿とさせる不気味さでした。もうだいぶ斜めに傾いていますからそう遠くない未来には流氷に押されて崩れてしまうかもしれません。いつか日本の手で新しい灯台に建て替えられたら良いですね。

そうこうしていると手前をJapan Coast Guardと書かれた船がゆっくりと進んでいく。沿岸警備が常に行われているのですね。なんだか少し生々しい感じがしました。

にしても今日、再びここを訪れて良かったです。昨日とはだいぶ充実感が違いました。

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