Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

北海道短期集中観光 2019.8(8)

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All Photo by inos

今回の旅で足を運びたかったポイントベスト3が、納沙布岬、タウシュベツ川橋梁、襟裳岬。北海道の有名どころはそれなりに制覇していた中で、その3か所は未開拓でした。

ですからこの日の移動がかなり長距離になることは承知の上今回は弾丸ツアー的にスケジュールを組み、ナイタイ高原牧場から真っ直ぐ南下する事180km。あまり北海道観光で選ばないようなルートを選択。襟裳岬に行くなら普通は札幌方面か釧路方面から向かいますよね。

現地へのルート以外下調べゼロで訪れた襟裳岬。どうせ波打ち際の広場に森進一の歌の歌詞の碑でも立っているんだろう!くらいに思っていたのですが、実際訪れてみたところ断崖絶壁のような大迫力の岬で存在感はこれまで行った北海道の岬の中でナンバーワン。ほほうこれが襟裳岬ですか!

駐車場から岬方面へ歩き始めると最初に見えるのが ”風の館” と呼ばれる施設。私は入りませんでしたが強風体験施設が入っていたり、アザラシの観察が出来たりするようです。

岬に向かう途中、フロントガラス越しに心配していたのは天候。雨男の私ですからどこへ行くにも雨雲が頭上を着いてきます。襟裳岬まであと5kmくらいの時、前方は完全に雲の中にあるように見えちょっと落胆していたのですが、訪れて見て知った襟裳岬の特徴。この岬は霧がよく出る事で有名らしく常に海霧が発生しているような状態。風や気温次第で濃くなったり薄くなったり。

私が到着した時も岬はご覧のように霧の中。酷い時は数十メートル先も見えないくらい濃い霧に包まれ、少し待っているとふわぁ~と風で流れていって一気に見通しが良くなる。そんな繰り返しでした。

運良く霞が取れた時は岬の先端まで遊歩道が繋がっているのが確認できます。その距離200メートルくらいでしょうか。階段を降りその先まで行けば何か見えるんじゃないか?そんな気さえしてきました。日本人には分かりにくい上下逆さまの北海道地図も、今自分がそちらを向いてその景色を見ている!そう実感に繋がる数少ない手がかり。

階段を歩いて岬の先端に向かう道中、足元にはプチトマトのような赤い実を付けた植物が無数に生えていました。何でしょうねこの実は? 知らなければ本当にプチトマトと間違えてしまいそうな色合いとサイズ感。大きな岬まで来たのに見ているものが小さすぎますかね?

岬突端まで来るとそこに ”襟裳岬突端” の碑というかプレートが待っていました。いよいよ北海道地図で見るあの尖った先まで来たんだな!という達成感を味わいます。遠くの景色を見ていればさもそこが突端のように見えますから...。でも実はそれよりも先があるんですよね。下に目をやると陸はもう少し先まで続いていてそこは地元の漁師さんたちが作業をする場のようでしたからあえて足を踏み入れることはせず。

突端とされるこの場から先ほどの風の館のほうを振り返ると襟裳岬の険しさが一望できました。凄いところに建物を建設したものだなと。殆ど崖と一体化した建物になっていることが分かります。

一般的にこうした岬で注目されるのは灯台だったりするものですが、こちらの灯台はそれほど注目されることもなく多くの人がその脇を平然と歩いていきます。断崖絶壁の上にある灯台なので背が低く存在感が感じられないからでしょうか。

襟裳岬の飛び石のように広がる岩の上にはよくアザラシが現れると言われています。この日ももしかするとどこかにいたのかもしれませんが肉眼ではちょっとその姿を捕らえるのは難しいですね。恐らく風の館の展望デッキからであれば双眼鏡が準備されていて観察できるのでしょう。

さてこの時点で時刻は14時過ぎです。夕方には札幌駅前の営業所にレンタカーを返却しなければなりません。残り走行距離230km、18時がリミットですがさて...。

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