Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ぶらり群馬の旅(1)

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All Photo by inos

愛車ジムニーで予定していた大きめな施工もひと段落しましたから、これからは徐々にお出かけのほうにシフトしていけるかと思います。とは言えプチカスタマイズはまだいくつかありますけれどそれらは少しの時間で実施できますからね。

3連休を有効活用すべく、初日のデッドニング作業の後はシャワーだけ浴びて寝ずに群馬県へと向かいました。今回の目的地は群馬県と長野県の県境にある ”毛無峠” なる場所。

寝ずに...と言っても、新型ジムニーであれば車内のフルフラット機構を活用して車中泊できますからね。深夜出発で進めるだけ進んで眠くなったら寝る...。なんと無駄のない移動でしょう。

そして写真はいきなり到着の図。

ジムニーのようなオフロード4駆を手に入れると、誰しも ”そういう場所” に行ってみたくなるもの。いきなり泥んこの中とか川の中を走る!とはいかないまでもアスファルトの上だけではつまらないですからね、4駆が似合う場所を求めて。

群馬県嬬恋村にある毛無峠は、標高約1,600メートル、小串鉱山と呼ばれる硫黄鉱山はその昔2,000人もの人が暮らしていたと言われており、今は完全なる廃鉱。標高が高いですから気温は14~15℃くらいでしょうか、強風が吹き荒れているため七分袖では寒くこれからの季節は長袖必須ですね。冬季閉鎖らしいです。

ここは高原の顔を持つ廃鉱。心地良く乾いた空気と共存する少し重い感じの過去。所々に残る当時の人口建造物が何かを物語っているかのよう。

ここぞとばかりにジムニーを4駆に入れ、道無き丘を登ってみました。流石に2駆では無理だよなぁという赤玉土みたいな丘でしたが4Hで難なくクリア。4Lの出番はいつだろう?って逆に疑問も浮かんだくらい。

その前にこの場所どこまで車で入って良いのか分かりません。私がジムニーを停めたこの場所は目と鼻の先がもう崖になっていて、一歩間違えば数十メートル落差で崖の下という感じなので全ては自己責任という場所ですね。

今となっては毛無峠のシンボル的な鉄塔は索道跡。ここで暮らし採掘に携わった全ての人のライフラインとして機能していたという。峠の頂上付近に見えたこの数本の鉄塔以外にも、山の斜面の中腹にも幾本かの塔が寂しそうに取り残されていました。

この塔の下にも、更にはそれよりも上まで徒歩であれば登っていく事が出来ます。ただ下から見るよりも遥かに急斜面なので、気が付いたら身動き取れないような場所まで上ってしまった...という事態も考えられます。事実私もこうした写真を撮るのに夢中で上りすぎてしまい途中は足元に生えた木に掴まりながら下りてきましたから。

索道と同じくらい有名になった群馬県の看板。単なる県境というだけならパンチも無いのですが、ここからは立入禁止区域に指定されている点が注目ポイント。

本来であればここからが毛無峠の醍醐味。車は通行禁止ですが徒歩やバイクなら進むことが出来ます。”立入禁止” ですから手段はどうあれ進んではいけない場所なんでしょうけれど、モトクロスライダーなどはばんばん入っていきます。

ただし、大きな案内板の下に小さく書かれているようにここは遭難多発区域。興味本位で進んだは良いが帰ってこられないという人が少なくないようです。WEB上でもここで遭難しかけた人の記事を読みました。長い間人の手が入っていない廃道ですから地図と実際の地形にずれが出てきているところもあるようです。

遠くに見えた小串鉱山を望遠レンズで撮ってみました。そこまで行くためには一旦谷を下り再び上るルートを取るようですが、ちょっと歩いていく距離ではなさそうですね。途中でクマでも出てきたら目も当てられません。

私は足を踏み入れなかったですが、情報によればあの鉱山には子供用の遊具なども朽ち果てた姿で残っているらしいです。長崎の軍艦島に似た歴史を感じますね。モトクロスのエンジン音だけが遠くから聞こえてきました。

若者たちがランクルの荷台に乗って遊んでいました。度が過ぎればアレですが、よく言えばアメリカナイズされた姿と山々の土の色が上手くマッチしていてお似合いの姿でした。ここも公道という扱いなら法的には疑問もありましょうが。

大胆にジムニーを停め写真を撮っていたらどこぞの人とも知れぬ30代くらいの観光客が「この場所はジムニーが映えますね!写真撮っても良いですか?」と声を掛けてきました。勿論来るもの拒まずの私ですから「どうぞどうぞ」と撮らせてあげました。

峠頂上付近この駐車スペースは2か所に分かれおよそ20台くらいの車が停められますが、そのうち4台はジムニーでしたね。JB23が2台、私を含めたJB64が2台。多分その誰もがあの通行禁止エリアに踏み入れたいと思ったでしょうね。ジムニーなら行けそうですから。でもガードレールも無い急斜面の曲がりくねった道、雨水でえぐり取られた路面に重量級の車が走ればいつ崩れてもおかしくはないでしょうから、やはりモトクロスが最適なのかも。

今回はこの場所でバリエーション豊富にいろんな写真を撮るつもりでしたが、3連休の中日という事もあり想像以上に多くの車が停まっており撮影アングルが限定されました。また、午後の時間帯は索道をバックに撮ろうとすれば太陽の方向からしてどうしても順光になってしまい写真に立体感が出しにくいです。写真撮影目的なら平日の朝が狙い目ですかね。

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