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1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

東洋で1番大きなパラボラアンテナを見た

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All Photo by inos

小諸まで行ったのだからお隣の佐久市へ移動してこちらの巨大建造物を見ておかなければ...。ということで足を運んだのはJAXAの施設、臼田宇宙空間観測所の超巨大パラボラアンテナ。

パラボラアンテナと言えば以前野辺山のソレについて何度か書いたことがありましたが、こちら臼田は今回がお初。というか恥ずかしながら私はこの日までこの臼田パラボラアンテナの存在を知らなかったんですよね。前日に奥さんに教えてもらって急遽訪れてみることにしたのです。

野辺山のパラボラアンテナは国立天文台ですから主に宇宙のしくみや現象といった謎を解明しようとする機関のもの、一方こちらのJAXAは宇宙開発や宇宙利用に関するもの全般を行う機関でロケットや人工衛星を使った研究開発が目的、見た目は同じでもそれぞれ役割が違うのですね。

しかし今回、小諸方面からこの場所へ向かう道中、Google Mapのルート案内どおりに走ったところかなり細い砂利道を通ることになり大変な思いをしました。ジムニーだから車体の底を擦るような事はありませんでしたが普通の車では通れないんじゃないかと。ただでさえ道幅の狭い悪路なのに草木が生い茂って両脇から伸びているためボディーサイドをキーキーと引っかきながら泣く泣く進むことに。後になってわかりましたが少し遠回りをすればちゃんとアスファルトの道があったんですけどね。Google Mapは最短ルートを案内してくれるもので...。

1枚目の写真からも分かる通り、愛車ジムニーを手前に停めてもパラボラアンテナの巨大さには凄みを感じます。この界隈じゃ一番大きいと思っていた野辺山のパラボラアンテナが直径45メートルを大幅に上回る直径64メートル。重量は2,000トンもあるそうです。これは東洋一のサイズなんだとか。

見学時間開始ぴったりに訪問したためまだ見学者は我々のみ。警備員さんにお願いをして駐車場の真ん中に車を斜めに停めさせてもらい記念撮影。標高1,400メートル付近とあって気温こそ23℃でしたが直射日光はやはり暑かった...。

ちょっと厳し目の守衛さんがやたらと押してきたここにしかないガチャガチャ。施設や設備を説明している展示等内はコロナ感染予防のため立ち入ることが出来なかったですが、このガチャガチャだけはスリッパに履き替えて施設に入り購入することが出来るという不思議。

正直どれもぐっとそそられるようなアイテムではないな...と思ったのですが、そこまでお勧めされたら1回くらい回してみても良いかも!とまんまと300円を投入することに。出てきたのは宇宙服を着たマスコット。アポロが月面着陸を果たしアメリカ国旗が月面に建てられたときのものでしょうかね。数あるアイテムの中ではまあまあの景品。

1984年に建設されているそうですからもう随分昔からこの場所にあるということになります。

ハレー彗星や火星などを調査する探査機からの微弱な電波をキャッチするだけでなくそれらへの司令や制御をここから行っているのだそうで、主に2GHzや8GHzを使うため電波障害を受けやすい街中ではなくこうした山の中にポツンと建てられているというわけですね。野辺山のように沢山のパラボラアンテナがあるわけではなくこの64メートルの巨大なアンテナの他に直径10メートルの小型のものがもう1機あるのみらしいです。(10メートルのアンテナは見学エリアからは見えません)

パラボラアンテナの構造は野辺山のものをベースに設計されているとどこかのWEBサイトで読みましたから、アンテナを斜めや横へ傾けた際は自重で鏡面が歪むはずですから、その補正は細かな1枚ずつの鏡が微調整をしているはずです。2,000トンもあるものを横向きにして全く歪まないなんてことは考えられませんからね。

この時アンテナはずっと真上を向いており横向きになることはありませんでしたが、実際に向きを変える姿というのも見てみたいですね。今動いている!っていうその瞬間を。きっとすごくゆっくり動かすのでしょうね。

この写真の左下に人間が写っていますがこの巨大なアンテナを一緒に撮ろうとするとここまで米粒のようになってしまいます。地震で倒れるようなことは無いにせよ、震度7くらいの揺れが来たらこのアンテナだって結構大きくユラユラと動くのでしょうね。想像しただけで怖いです。

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