Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

MONSTER JAM 2019 IN JAPAN(2)

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All Photo by inos

3時間のピットパーティーはあっという間に過ぎていきました。ピットパーティー中はイベント本番の客席へは入場できず、逆に入場が始まったらピットパーティーは終了ですから、俯瞰の写真が撮れるのは入場直後のみ。足早に各ポイントに移動して何枚か写真を撮っておきました。客席がガラガラなのはそういう理由です。

こうしてみるとますますもっと沢山土を入れて走行エリアを広げて欲しい!って思いますね。モンスターマシンが走るには些かスペースの使い方が狭すぎる気がします。きっと客席との距離等の理由で安全第一!って事なんでしょうけど。

初めて知りましたがメットライフドーム(西武ドーム)って完全なクローズドなスタジアムではなく、天井と客席の間には結構隙間が空いていて外の空気が入るようになっているのですね。排気ガスや土埃は外に逃げてくれますがイベント後半は冷気が入り込んで結構寒かったです。

さあいよいよイベントスタート。今回は8台のモンスタートラック によって競技が行われました。タイムを競うレース、技術を競うフリースタイルの2種目で、観客参加型の採点方式。皆スマホ片手にリアルタイムで採点を行うのです。でも、本当のところ勝ち負けというよりもダイナミックな走りに圧倒されてどのチームも甲乙つけがたいんですけどね。

全長5メートル超、重さ5トンの重量物がこんなふうに宙を舞います。これが1,500馬力の底力というものでしょうか、スペースの関係から助走なんて大してつけられないんですけどね、そもそもモンスタートラックのミッションはローとハイの2速だと聞きましたし。

船のエンジンと言うだけあってこれらの車の音はまさに巨大船舶の重低音そのもの。フェリーとかの音みたい! ただし直管マフラーで尚且つドームの中ですからとんでもない音量なわけで。会場入り口では子供用に耳栓が無料配布されたくらいですからね。人によってはこの音で体調を崩す人もいるんじゃないかと。オープニングなんて8台が同時走行でしたから...それはもう。

フリースタイルは持ち時間2分の自由演技なわけですが、全開で走っているせいでしょうか最後までエンジンが持たずブローしてしまう車も。こうなってしまうともう走ることが出来ないので徐にブルドーザーがやってきて所定の位置まで押して対処します。ワイヤーで引っ張ったりせずその巨大タイヤを直接押す! スタッフの方は手慣れたもので躊躇なくやってのけますから、きっとブルドーザーの運転手も海外から来ているのでしょうね。

この日一番盛り上がったのがこのシーン。写真じゃ全然伝わらないと思いますが、5メートル近い高さのジャンプ台に果敢にも逆から突っ込んでいき、垂直に切り立った壁でバク転に挑戦。バランスを崩してひっくり返ってしまった図。

モンスタートラックは悪路を走る!という単純な走りだけでなく、普通の車では考えられないようなアクロバティックな走りをするのが一番の見どころ。車がバク転ってちょっと想像つかないじゃないですか! だからこんなふうにひっくり返ってしまってもこれは事故ではなく日常的なアクシデント。これがモンスタージャム。

ただドライバーへの負担は相当なもののはずです。タイヤではなくフレームから地面に着地しますからものすごい衝撃だと思います。日本人ドライバーのインタビューでも言っていましたがこの競技はムチウチが絶えず常に怪我との戦いなんだとか。

1本210kgのタイヤをホイルスピンさせながらガンガン走ります。会場に敷かれた土は先日の台風で沢山の水を含んでおり泥のような状態で非常に滑りやすい状況でしたがそんなのお構いなしにグイグイ進みます。ほんとラジコンみたいな走りっぷり。

ジャンプの高さも半端ないですね車の全長が5メートル超ですから、そこから計算するとこの高さでドライバーの目線は10メートル近くに達しているはずで当然前など見えないでしょうから着地は怖いですよね。下が平らではないわけですから着地と同時に一体どんな体勢になるのか見当がつかない...。

もうこのイベントはどの車も空を飛びます。競技の中には2輪だけでどれだけ魅せられるか!という種目もあり、ウイリー状態での演技に熱が入り過ぎ、車が倒立したまま動けなくなるチームも。そんな時が一番会場が盛り上がるんですよね。

ただ、各チームの演技を見ているうちにふと気づきました。この日の走りは確かに迫力満点で凄いが、どのチームもハメを外し過ぎないと言うかどこか車を労わりながら走っているなと。そうです、日本での開催は翌日にもう1日控えており、それを考えると初日に車を壊してしまったら2日目に走れなくなってしまう...。きっと最終日は車が壊れるくらいの走りをしたんじゃないか!と。実際どうだったんでしょう? いえこの日でも十分凄かったですけどね。

フロントから落ちて逆立ち状態の車。もちろんこの後も何事もなかったかのように演技は続きます。というか我々観客にはどこまでが演技でどこがアクシデントなのかもはや分からないんですよね。演技の全てが非日常的すぎて。とても面白いイベントを見ることが出来ました。

会場内のグッズ販売コーナーですが、オフィシャルグッズの他にタミヤのラジコンを置いておけば飛ぶように売れたんじゃないでしょうかね? この私もこのイベントを見たら子供の時以来久しぶりに欲しくなっちゃいましたから。

次回日本での開催はいつになるのでしょうか? まだまだモンスタージャムというモータースポーツは日本ではメジャーではありませんから今回は運良くチケットが入手できましたが、人気が出てしまうとそれも難しくなるかもしれませんね。何せ今回のイベントはすぐにSNSでシェアされているでしょうからこれを機に一気に認知度が上がるはずで...。次回があったらぜひまた足を運びたいです。

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