Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

今年の始まりも星空を眺めた

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All Photo by inos

私の2020年は昨年同様天体撮影から始まりました。

長野に実家があるというメリットは暗い空が星を撮るのに適しているだけでなく、空気が乾燥しているため空の透明度が高かったり、撮影中にレンズが結露しにくかったりと色々味方になってくれるのです。ただし気温が低いので非常に寒いですがそれもセンサーの熱ノイズを下げてくれるため良い結果につながります。

まあ、お正月は実家にいてもやることがないのでこういう趣味に没頭するくらいの楽しみが帰省のモチベーションに繋がるのです。

今日掲載する3枚の写真、1枚目は先日の千葉県で撮影したもので、オリオン大星雲を200mmレンズで狙ったものです。先日富士山の麓で撮ったものよりも高精細でクリーミーに撮れているのはそうしたレンズの存在と、12枚からの加算平均合成の結果です。

◎撮影地
・千葉県勝浦市八幡岬公園
◎撮影日時
・2019年12月28日 23:00~
・気温 4℃
◎撮影機材
・SONY α7RII
・SONY FE 70-200mm F2.8 GM(187mm)
・Kenko スカイメモS(ポータブル赤道儀)
◎露出時間
ISO1600 F3.5
・追尾:120秒×12枚

撮影時期的には少し遅く、天頂を遥かに過ぎて西の空を狙ったプレアデス星団(昴)です。今回は私にしては珍しく中望遠レンズで撮っていますが、それでもせいぜい200mmなので昴を撮るには少々物足りなく、トリミングしてもこの程度です。

それでもこのサイズで十分星団の中にブルーのガスが充満しているのが見てとれます。出来る事なら600mmくらいで狙いたいところですが、それには私の愛用しているポータブル赤道義では精度が悪く、いよいよ本格的な赤道儀と望遠鏡が必要になってきます。でもそこまでいくとそれこそ底なし沼ですので、私はあくまで写真趣味の延長でこの程度撮れれば満足!と自分に言い聞かせています...。

◎撮影地
・長野県南箕輪村
◎撮影日時
・2020年1月1日 1:30~
・気温 −5℃
◎撮影機材
・SONY α7RII
・SONY FE 70-200mm F2.8 GM(187mm)
・Kenko スカイメモS(ポータブル赤道儀)
◎露出時間
ISO1600 F3.5
・追尾:120秒×6枚

こちらは今回初挑戦の薔薇星雲です。オリオン大星雲くらい大きいのですが赤い対象は無改造のデジタルカメラでは赤外光カットフィルターが邪魔をしてなかなか写ってくれないのが難しいところです。無理を承知で写してみたと言ったところです。

さらに、薔薇星雲は撮影時に目標物が周囲に存在しないためフレーミングするのが難しかったですね。肉眼では星雲は見えませんから「この辺に存在するはず!」と当たりをつけて導入する感じです。これがオリオンとかなら明るい三ツ星が目標になるのでいとも簡単なんですけどね。まあ初めてにしてはよく写った方じゃないでしょうか。

今回は三対象とも200mm付近で撮影し露光時間は2分ですが、比較的追尾精度が高いと言われるポータブル赤道義のスカイメモSではこの焦点域が限界ですね。10枚撮ったら4枚くらいは流れていましたから、俗にいうピリオディックモーションが大きめなのかもしれません。10枚中4枚が失敗ではなかなか歩留まりが悪いですね。1軸でもガイド撮影をすればだいぶマシになるのでしょうか。

ポータブル赤道義の使いこなしや極軸合わせのコツなどだいぶ体に染みついてきたところではありますが、この焦点域でこの時期楽しめるのはこれくらいだと思うので、次はアンドロメダ銀河や天の川の時期まで天体撮影はお休みでしょうかね。季節外れの流星群などがあれば挑戦するかもしれませんが。

元旦の明け方からお星様を眺めながら過ごすなんて、今年も穏やかな始まりとなりました。良い1年にしたいと思っています。

◎撮影地
・長野県南箕輪村
◎撮影日時
・2020年1月1日 3:00~
・気温 −5℃
◎撮影機材
・SONY α7RII
・SONY FE 70-200mm F2.8 GM(200mm)
・Kenko スカイメモS(ポータブル赤道儀)
◎露出時間
ISO1600 F3.5
・追尾:130秒×4枚

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