Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

綺麗に撮るコツって何でしょうね?

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All Photo by inos

時々人から「写真の上手い撮り方を教えてください」とか「写真を撮ってください」と相談を受ける事があります。そういう方は私のブログを見ていたり、そもそも私が写真好きだという事を知っていて声を掛けてくれるようです。頼りにされるというのは有難い事です。

どんな写真を撮りたいのか聞いてみると、食べ物をスマホで撮る時のコツとか、商品カットのように対象物がはっきりしている事が多いです。スナップ写真を撮るためのいろはが知りたい...という人は殆どいません。

食べ物を撮る...いつからこのような文化になったのか分かりませんが、今時は男女問わず日常的に行われますよね。お洒落なレストランはまだしも、下町の定食屋さんなどでも焼き魚定食を相手に試行錯誤しているおじさんが時々可愛く見えるときがあります。

食べ物を撮る時のコツってある程度法則性があって、光の位置と、フレーミングと、明るさを見極めればそれだけで美味しそうに撮れると思います。

被写体に対して順光で撮らないのは他の撮影と同じで、なるべく側光で撮る、またはトップライトを活かすと立体感が出ます。運よく窓際の席に座ったなら、カメラに対し窓を横、または正面に構えればそれだけで立体感が出ます。やらない方が良いのは窓を背にして撮る事。カメラの後ろに窓があるような状況は完全なる順光ですからそうして撮った写真は平面的になりがちで尚且つ自分の影が映り込みますよね。

フレーミングは被写体の形によって変わりますね。フレンチのように上から俯瞰で見たほうが美しい器や柄なら、カメラは食材の真上から構えるでしょうし、北京ダックのような立体的な盛り付けの場合は上ではなく横から撮ると思います。いずれにしてもポイントは器全部をフレームの中に収めない事でしょうか。四角い器も丸い器も必ずどこか一辺もしくは二辺をフレームから切れるように撮ると空間を活かした今風な見せ方が出来ます。

最後に明るさ。写真に凝ってくるととかくポジフィルム由来のアンダー(暗め)な撮り方でしっとり見せるような仕上がりに憧れますが、どちらかというと撮影の際は若干明るめに撮っておいた方が安全ですね。勿論白が飛びすぎない程度に!という前提です。明るく撮ったものを暗く仕上げるのは後調整が容易に出来ますが、暗いものを後で明るくするとノイジーになりますからね。

いつも一番説明に困るのは逆光シーンでシルエットになってしまうような手前の被写体の救済の仕方。夕日をバックに記念撮影をしたら人の顔が真っ黒!というのはよくある話で、それはテーブルフォトで食べ物を撮るような場合にも共通です。逆光ってプロは好んで使う光ですが、ほぼ後処理前提の撮り方なのですぐにRAWで撮っておきましょう!みたいな話になるんですよね。すると急にハードルが上がってしまい...。

スマホで撮るならHDRモードを使えば後処理無しにそこそこ綺麗に撮れちゃいますね。でも何より大事なのは撮りたいと思う気持ちでしょうか。

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