Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

群馬から長野あたりを行く(3)

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All Photo by inos

野反湖からそう遠くない距離にチャツボゴケ公園はあります。東アジア最大級の群生を形成し2015年には芳ヶ平湿原と共にラムサール条約に登録されているそう。テラリウムを手作りする私としてはこういうのも見ておかねば!とばかりに立ち寄ってみました。

園内は想像よりずっと広い敷地で車を止めた駐車場付近の受付で入園料を払ってからは巡回バスで穴地獄と呼ばれる苔エリアまで移動します。実際はバスを降りてから200〜300メートルほど上り坂の徒歩が待っているので運動不足の身にはそれだけでも結構辛かったです。そうやって辿り着き見えてくる一面の苔はなかなか壮観。

チャツボミゴケと呼ばれる聞き慣れないこの苔は酸性の水の流れる所に生育するらしく他ではなかなか見られないんだとか。見た目は結構モコモコでボリューミー。

酸性の水!というところが重要なようで、ここに流れる水は火山の関係か硫黄らしき粉のようなものが至る所に沈殿しており川底は真っ白でした。やや酸性に偏った水!ではなく強烈な酸性水なのでしょうね。ここで出会ったおばちゃんの話によれば、この水が下流の大きな川に流れ込んでしまうと強すぎる酸性が魚を殺してしまうらしく、それを防ぐため下にあるダムで薬を使って中性になるよう中和させているのだとか。それほど特殊な水なのですね。

東アジア最大級!という事前情報からすれば想像ほど大規模な印象は受けませんでしたが、恐らくここはチャツボゴケの群生というところがポイントなのでしょうね。ホソバオキナゴケ、ヒノキゴケ、スナゴケ、あたりであれば京都の庭園などでも一面に広がる光景を見られそうですからね、このモコモコした感じが珍しいはずです。

苔というのは成長に非常に長い年月を要するためこれだけの規模となると仮に人工的に作るにしても大変です。話のネタに1度は見ておいて損はないですね。

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