Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

乗ってきました”HONDA e”

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All Photo by inos

少し前から近所のHONDAに話題の電気自動車が展示されているのを見ていました。そのうち試乗してみたいな...そしてそれが今日実現。

”HONDA e” は以前の日記にも書いたとおりホンダが誇る最新電気自動車。国産車ならNISSAN LEAFあたりがガチンコの対抗馬。後出しジャンケンならこちらにアドバンテージがあるからしてその最新テクノロジーをじっくり拝見。

まずはなんといっても昔のシビックを思わせるこのシルエットが可愛いです。一応3ナンバー枠ですがジムニー と並べてもそれほど大きくは感じません。むしろ後部座席を倒した荷室はジムニーの方が広いくらいです。

フロントほどではありませんが後ろからのシルエットもキュート。出っ張りの少ないつるんとしたデザインは空気抵抗を意識してのことでしょうね。ただ、こうしてエクステリアだけ見ているぶんにはとてもこの車が490万円もするようには見えませんね。こみこみで530万円くらいにはなるでしょうか...。電気自動車ならガソリンより維持費が安いと言われても車両価格を考えると素直に ”お得” とは思えません。

この車の一つの特徴でもあるサイドカメラミラーシステム。もうドアミラーの時代は終わっていくという一つのメッセージのような装備。このカメラで捉えた映像を車内のディスプレイに映し出すことでドアミラーの役割を担うわけですが、一般的なミラーでは見ることのできなかった暗闇が見えるとか、空気抵抗が少なくなり燃費に貢献するとか、突起物が少ないので人との接触事故などでも安全性が高いとか、色々メリットがあるのでしょうね。

このサイドカメラの下側にはアラウンドビュー用のカメラも埋め込まれておりました。

思わず「うぉ〜」と声を上げてしまった仕掛けがこちらのドアノブ。車に乗り込む際、スマートキーを持って近づくと自動的にこのノブがヒュッとポップアップするギミック。これだけで何だか近未来を見ているようでドライブへのワクワクが上乗せされます。車内に乗り込んだりドアをロックすれば自動的に格納されボディーサイドはフルフラット。実に美しいですね。

車内に乗り込んで目に飛び込んでくる5連ディスプレイのインパネ。電源が入ればあらゆる情報が目の前に広がりこのまま空でも飛べそうな錯覚を覚えます。両サイドに見えるディスプレイが先ほどのサイドカメラミラーの映像ですね。車内にミラー映像が映し出されることに違和感を感じるかと思いきや全くそんなことはありませんでした。

走り始めれば電気自動車ならではの静粛性はもちろん、エンジンとは別次元の滑らかな急加速が味わえました。何て言うんでしょう、頑張って走っている感じがしないんですよね。スーッと加速して気づけば60km/hみたいな。

あまりにスムーズなのでミッションについて聞いてみました。「この車はモーターの回転数と走行速度がリニアに連動しているのか?」と。エンジンと違ってモーターのトルク特性は比較的リニアに低回転から高回転までをカバーできるはずですから極端な話変速機を介在させなくても走れてしまうはずです。しかし電力効率を加味した場合には必ずしもそれが良い結果にはならないかなと。営業マンの回答は「この車はCVTなのでギアは使わないまでも減速はしており必ずしもモーターの回転がリニアには上がらないかと...」みたいな感じでした。果たして本当のところはどうなんでしょうか。

その他この車ならではの特徴はいくつかありましたがこれは頂けないな!と思ったのがシングルペダルコントロール機能。NISSAN LEAFなどにも搭載されていたと思いますが、アクセルペダルを踏むと加速、アクセルペダルを緩めるとブレーキが掛かるというアレ。全く持って快適ではありませんでした。車というのは加速と減速だけでなく慣性で走っている状態というのがありますからね、ペダルひとつでそれを行おうとすると、アクセルを踏むでもなく離すでもなくという超微妙なコントロールを強いられるためスムーズに操ろうと思うとむしろ疲れるのです。私だったら使いませんね。

逆に便利だと思ったのは、信号待ちなどで一旦停止するとブレーキから足を離してもパーキングブレーキをかけ続けてくれる機能があり、これは坂道での渋滞やクリープ現象を嫌う私のようなマニュアルミッション好きな人には有難いですね。

今日のところはちょっと乗ってみただけではありますが、感想としてはトヨタプリウスのほうが充電が要らないぶん実用的かな?というところ。この車は自宅に200Vの電源がないと充電出来ないと言いますし、フル充電でも200kmちょっとしか走れないらしいので私のように山奥まで遠出するような人には向いておりません。静粛性においてもプリウスと差はほとんど感じませんね。

ただ、小型の可愛いEVカーという目線ではなかなかの存在でBMW i3などと比較されるポジションになりそうですね。でも確かあちらは発電用のエンジン付きも選べたような...。

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