Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ジムニーのクラッチをオーバーホールする

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All Photo by inos

お世話になっているスズキディーラーの迅速な作業により愛車ジムニーが修理から戻ってきました。

今回は電動ドアミラーの交換と同時にマニュアルミッションのギアの入り難さを相談しておりましたが、交換部品調達の関係でミラー修理から少しのディレイあってこの日の作業。目をつけたのはミッションではなくクラッチ周辺のメンテナンス。

調べてみるとスズキのマニュアル車で1速に入り難いという症状は時々あるようで、今回の私もまさにその状態。それも納車から2年以上は問題なく変速できていたものが3年目を迎えたこのタイミングで徐々に悪化してきた点が特徴。

原因として挙げられるのがクラッチ周りの動きの悪さ。具体的にはレリーズベアリングとスプライン軸のグリス不足によりクラッチペダルを踏み込んでも完全にクラッチが切れず僅かにフライホイールに接している関係でギアが入りにくくなる...。

なるほど理に適っています。その理屈が正しければギアが入りにくくなるのは車が停車している状態から1速とバックに入れる時に限られ、そのほかのギアはアクセルを煽って回転を合わせるからして支障なく入るはず...確かに私の車の現象に一致!

原因がはっきりしたのだから対応としてはスプライン軸周辺にグリスを吹いてあげればOK!と話は簡単ではありません。クラッチ周辺ですからね、安易にスプレーグリスを使えばクラッチディスクが滑る可能性が考えられますし発熱が伴う箇所ですから可燃性のグリスは使えませんし。必然的にミッションを下ろしクラッチのオーバーホール作業となりました。

しかも調べてみると原因と疑わしきレリーズベアリングに形状変更を伴う改良版が出ていると言うじゃないですか! 丁度私が納車した時期(19年7月)くらいを境にこの改良版レリーズベアリングに変更されているらしく、私のジムニーはぎりぎり改良前のベアリング。心の中で思うわけです「原因はそれじゃないの?」。

上の写真は問題の改良前レリーズベアリング。

せっかくミッションまで下ろしてクラッチのオーバーホールをするのですから、関連するその他パーツもこの際一気に新品交換します。クラッチカバー、クラッチディスク、レリーズフォーク、レリーズベアリング、パイロットベアリング。つまるところフライホイールを除くほぼ全てのクラッチ関連パーツを新品にして頂きました。

今回は車を預けてのおまかせ作業となったため、作業工程の写真がないのが残念なところ。四駆のジムニーは下回りに補強パーツなども付いていますからミッション下ろすの大変だっただろうと想像します。

プレッシャープレートを含むクラッチカバーはもちろん、クラッチディスクまで交換してもらったのは大変有難いところ。3万キロ走行とは言えこうして見るとディスクも結構減ってきていますからね。ここで新品にしてもらえたのでまた5万キロくらいは安心して乗れるでしょう。

さて、作業を終えクラッチ周りがリフレッシュされた愛車ジムニー。ディーラーを後に走り始めてみるとなんだか前よりクラッチペダルが軽くなっています。しばらく代車のイグニスに乗っていた関係で運転感覚がやや曖昧になっているとは言え、明らかにクラッチの動きが良い!そして問題のあったミッションの1速も気持ち良く入ります。納車したてのあの頃が戻ってきた感じ。

原因の切り分けのため今回はミッションオイルを交換せずあえてクラッチ周辺のみ作業。よってシフトチェンジに多少のゴリゴリ感が残っているのはこれまで通りですが、前回のミッションオイル交換から1万キロ以上走行している事を考えればそろそろオイル交換してあげたほうが良いですね。暖かくなったら少し硬めのミッションオイルをチョイスしようかと検討中。

何はともあれギアがスムーズに入るようになって気持ち良く運転できるようになりました。全てメーカー保証にて無償修理なのですからディーラーさんには申し訳ない気持ち。誠にありがとうございました。

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