キャンプからの帰り道、せっかく南房総まで行ったので有名観光名所である鋸山に立ち寄りました。昔はここをドローンで空撮なんて事も出来なくはなかったですが今は完全に禁止されていますね。当然といえば当然ですか。

以前一度訪れたことがあったため今回は何一つ下調べなしに来てしまったのですが、よくよく聞けばこの山頂へのルートは3種類あるようで、ロープウェイを使ったルート、車によるルート、歩いて登るルート、車と言っても麓から歩いて登る人もいれば、中腹まで車で行ってそこから30分ほど掛けて登る人もいるようです。私は当然のことながら車で山頂まで．．．。そこからであれば山頂まで15分以内の徒歩で到着できますからね。

一度は最寄りの駐車場を間違えて引き返したのは内緒です。

鋸山といえば一番有名なのは上の写真にある ”地獄のぞき” ですかね。断崖絶壁に飛び出した岩の上から下を覗き込むのはなかなか怖いです。実際は覗き込んでいる本人より、真横の展望台から見ているこちらのほうがハラハラしますけどね。

しかしこの切り立った岸壁、もともとが採掘場であったことを考えると、自然にできたものではなく人工的に切り出された形状なのでしょうね。初めは「あんな場所に柵を作った人はさぞ怖かっただろうな」と素直にそう思っていましたが、これは崖を切り出して造られたものという事ですから柵どころかその形状そのものが人の手によるもの．．．という事です。昔の人だって高いところは怖かったはずですけど。

南房総は風が強い。それを物語るように昨年は千葉のあちこちで台風被害が相次ぎました。家の屋根が飛ばされてしまったり長期停電が続いたり、今でもその地域を通過するとブルーシートが掛けられた家屋を目にすることがあります。実はこの鋸山からもそうした風の被害というのは確認することが出来て、上の写真でも下の方に見える山の木々が激しくなぎ倒されているのが分かります。竜巻でも起きたんじゃないかと思うくらい酷い光景ですね。

この日も強風が吹き荒れ関東全般がとても埃っぽく視界が悪かったですが、それでも標高330メートルとされるここからの眺めはとても良かったです。海にも派手な白波が立っていましたが逆にそれがみずみずしくて、暖かな日差しと相まってすっかり春の海といった表情。

千葉といっても西は東京ディズニーランドや幕張メッセから東には成田空港などとても広く一口にこういう場所！とは語れませんが、こと南房総に関して言うと、広大な海と人の手の入っていない山深い森林とが隣接しており、自然好きな私のようなタイプの人にはなかなか魅力が感じられる土地だと思います。我が家のある西東京からだと都心を跨いで行かなければいけないのでちょっと行きづらいんですけどね。