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1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

夏休みの自由研究 2022(3)

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今日はいよいよ自由研究の最終検証、一般的な発泡スチロール箱とキャンプ用クーラーボックスの性能比較の結果報告。さてキャンプ用クーラーボックスは発泡スチロールに勝てるのか?

昨日までの実験結果から、ボックス内に入れる保冷剤は汎用保冷剤よりロゴス製保冷剤の方が高性能、ボックス内にはなるべく沢山の食品を入れた方が保冷時間は長い、という2つの事が分かりましたから、それらを踏まえ最終検証を行いました。

まずは検証の対象となる2つのボックスを用意。一つは汎用の発泡スチロール箱、もう一つは先日購入したキャンプ用クーラーボックス(スタンレー15.1lモデル)。どちらにも共通の内容物としてロゴスの保冷剤(倍速凍結・氷点下パックM)を2つと、ペットボトル飲料(2リットル1本と600mlを1本)を入れ、ボックス内の温度変化をワイヤレス温度計で監視します。

自宅リビング25度環境で21時に検証スタート。翌日の21時まで24時間データを取り続けます。深夜はリビングのエアコンを停めているため朝には室内温度が28度程度まで上昇しますが朝の7時には再びエアコンが稼働し25度に戻ります。

24時間の温度変化のログをCSVで書き出しグラフにしたのが下の図。さあ結果はどうか?

なかなか面白い結果が出ました。実験開始直後にワイヤレス温度計の値を監視していた時はボックス内の温度が急激に下がった発泡スチロールの圧勝かと思いましたが、このグラフを見る限りボックス内の温度変化は途中で逆転しトータルで判断するとスタンレーのクーラーボックスの方が保冷能力は優れているという結果となりました。

しかし一見するとピンクのラインの発泡スチロールはボックス内に保冷剤を入れると一気に温度が下がり1時間後には最小値に達しているのに対し、ブルーのラインのスタンレークーラーボックスのほうは最小値に達するまでに2時間から2時間半がかかっており、スタンレーの方が性能が悪いのではないか?とも思えます。

2つのボックスで温度が下がりきるまでに時間差があるのは、発泡スチロール箱のほうは発泡スチロールという素材そのものが温度をもちにくいため保冷剤の温度がそのままボックス内の温度に影響しやすいですが、スタンレークーラーボックスの方はプラスチック製のボックスのためプラスチックという素材が常温から保冷剤を入れたボックス内の温度に落ち着くまでに時間がかかるためと考えられます。

ところがボックス内がある程度冷えてくれば逆にボックスそのものが冷えきったプラスチックの塊として成立するのか、温度の最小値は発泡スチロールの7.2度に対しスタンレークーラーボックスは5.8度まで下がっているのが印象的です。

更に24時間後の検証終了時刻に向けてそれぞれのグラフは右肩上がりで上昇してくるもののその角度はスタンレークーラーボックスの方が緩やかで、検証終了時刻の温度も発泡スチロールより3度近く低いことから、食品保冷能力は発泡スチロールよりスタンレーの方が優れていると言えそうです。

細かい事ですが、自由研究初日のブログにも書いたとおり、朝7時には自宅のエアコンをオンにするため室温が3度ほど下がるのですがその影響も発泡スチロールよりスタンレークーラーボックスのほうが少ないですね。その時刻のグラフの曲線が発泡スチロールの方が大きく変形しています。つまりスタンレーの方が外気温の変化による影響を受けにくいという結果となりました。

3日間の連載でクーラーボックスの性能比較検証の報告をしてきましたが最終結果は ”発泡スチロールの箱よりスタンレークーラーボックスの方が性能が良い” という答えになりました。この結果に私自身内心ホッとしております。せっかくクーラーボックスを購入したのにこれまで使ってきた発泡スチロールの箱より性能が悪かったらどうしようと...。

大人になってもたまにはこうした自由研究をしてみるのも面白いですね。

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