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Photoshopで超解像処理をしてみる

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All Photo by inos

同じ写真が2枚並べられていても一体何のことやら?という感じでしょうが、Adobe  Photoshopに搭載された新機能 “スーパー解像度” を今日は検証してみました。

上に貼り付けた2枚の画像は、α7RⅡで撮影したオリジナル8K RAW画像を標準現像のままPhotoshopに展開しバイキュービック法で解像度を2倍に引き上げたものと、今回の新機能であるスーパー解像度を使用して現像したものを並べていますが、いかんせん16K画像2枚をWEBコンテンツとして配置するのは比現実的と考え、横幅3240ピクセルまで縮小したものをそれぞれ埋め込んでいます。

どうです、どちらの解像度が高く見えますか?...ってこんなふうに縮小してしまっては比較なんぞできませんね。ちゃんとした比較は後ほど。

この機能はPhotoshopのCamera RAWプラグインの一部として実装されたもので、オリジナルのRAWデータを独自のアルゴリズムを用いて擬似的に2倍の解像度に引き伸ばす事で超解像拡大を実現したもの。

オリジナルは非破壊のまま拡大画像はDNGファイルとして保存されるため、元ファイルとの解像度比較が行えます。とはいえ今日の検証に用いた画像はα7RⅡの8K解像度(1ファイル43MB)のものですから、それが2倍に拡大されると16K(1ファイル570MB)にもなり、作業環境もそれなりのスペックが要求されました。

現像結果をそのまま埋め込まなかったのも御理解いただけるかと...。

こちがが実際の画質比較。2つの画像をピクセル等倍で表示したものを並べています。スマートフォンなどで確認するにはちょっと厳しいかもしれませんし、場合によってはHD程度のモニター解像度でも比較は難しいかもしれませんが、その場合は画像をクリックしてオリジナルファイルを開いて頂きピクセル等倍表示にてご確認頂ければなんとか違いが分かるかと思います。

2つの画像はスーパー解像度機能のON/OFF以外は一切パラメーターをいじっておらず全くのストレート現像ですので違いが出るとすれば解像度のみです。

スーパー解像度機能は画質を保ったまま元ファイルの解像度を2倍に引き伸ばしてくれるものですから、使い道としては巨大なプリントを行う場合や、画像をセンタークロップなどして部分的に使用する場合に解像度をキープしたい、そんな目的が想像されます。だとすれば比較方法はこれまでPhotoshopで出来た拡大方法と今回の新機能を並べるのが現実的と考え、標準解像度のほうは現像後に解像度変換(バイキュービック)にて16K画像を得ています。

さあどうでしょう?今回はかろうじて違いが分かりますね。右側のスーパー解像度機能を使った方が鉄塔のディテールがはっきりしているのが分かります。と言っても微々たるものですけどね。

今回は元ファイルが既に高解像度の8Kファイルでしたからそれが16Kになったところで、細かすぎて違いが分かりにくい!という結果になったのかもしれません。例えば2Kファイルを4Kファイルに変換するくらいの方が違いがはっきり出るかもしれませんね。まあこの機能も知っておけば何かの役に立つのかも。天体写真で使ったらどうなるでしょう。

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