Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ジャパンキャンピングカーショー2021(4)

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All Photo by inos

会場内で軽キャンパーを見つけるとその多くがスズキ・エブリィをベース車両に使っていることが分かります。発売当初の人気ぶりを思えばホンダN-VANがもっと多いかと思いましたけどね、殆ど見なかったように思います。

軽自動車枠という小さく限られたサイズの範囲でキャンピングカーを作ろうと思うとエブリィは規格ギリギリの箱として最適なのでしょうね。街で運送会社の配達用としてもよく見かける点からも荷物が沢山載るのでしょう。

最近はペットを飼う人が増えていると聞きます。コロナでお家時間が増えた分ペットを可愛がる余裕が手に入ったのが大きな理由のようです。反面それに伴う課題もあってアウトドア好きであればお出かけ時にどう一緒に連れて行くか?が問題。自宅でゲージの中でお留守番というのもアリでしょうがペット好きならいつも一緒を選ぶでしょう。

そんな人に最適なキャンピングカーがこちらのモデル。もはや人間よりペットのためのキャンプになりそうなコンセプト。実際はペット専用というわけではなさそうでペットにも優しい車という事だと思いますが。流石にゲージを助手席に積んでお出かけって事はなさそうですしね。積むなら後部座席でしょ?

一般的には小さなシンクを配置しそうな後部座席窓側のスペースはペット用の飲料水を置けるよう工夫されていました。ペットボトルに給水ノズルを取り付けてここに固定できるわけですね。これなら走行中に滑って転がり落ちる心配がありませんし、定位置とすることでペット自身もすぐに場所を覚えてくれそうです。

形状からして蛇口下のパネルを引き出して真ん中の蓋を外せば普通のシンクが現れそうですね。

リアハッチ部分には引き出し式のテーブルらしきものが装備されていました。写真ではそこにぬいぐるみのワンちゃんが載せられていますが、使い方としてはここでペットの足を洗ったりするんでしょうかね。先程のシンクにはシャワーヘッドが付いていますからここまで引っ張って伸ばせば水が使えるのだと思います。ただ、ペットがこの上でじっとしてくれているかどうかは飼い主のしつけ次第だと思いますが...。

ペットを飼っていない人からすればこうしたアイデアや工夫はさほど必要性を感じないところですが、飼っている人にはとても有り難い装備なんでしょうね。素人的に考えるとこうした車には強力な換気システムが付くと良いのではないか?と思いますね。車内でペットが動き回ってホコリが舞ってもクリーンに保てるだけでなく匂いなども最小限に抑えられそうですから。

こちらはペットとは直接関係ありませんがミリタリーなデザインを取り入れたワイルドな見た目が注目されていた1台。軽トラベースですから荷台スペースの自由度が高く機能性とデザインの工夫に差が出るところ。

一般的にはこうしたトラックベースのキャンピングカーの場合、運転席助手席のルーフに被さるような樹脂製の流線型ボディを組み合わせ真っ白に塗装されている事が多いですが、この車の場合にはどちらかと言うと街で見かけるキッチンカーのような造形ですね。

展示スペースの関係で上手く全体を写真に残す事が出来なかったのですが、エクステリアにマッチするインテリアのデザインはかなり露骨な感じ。こういう車ですからここにレザーシートやソファーを組み合わせてもまとまりが悪いですからね、それよりもオーナー自身が自分の使い方に合わせてアレンジできるよう車内には余計なものを付けていないのでしょうね。

とは言え後からでは手が加えにくい箇所はしっかり設計されており、天井・壁・床とそれぞれに断熱材を投入しているそうな。軽トラベースながら前席キャビンと荷室は繋がっているためエアコンの風も届くという。季節を問わずアウトドアを楽しむ工夫は地味ながら実はいちばん重要なポイントですね。

ポータブル電源とタケルくんを組み合わせるキャンプなんてお遊びだ!っていうワイルドなキャンプをお望みの方、この車なら鉄フライパンと真っ黒に焦げたメスティンを持って乗り込んだらとても似合いそうですよ。

キャンプに限らず趣味スペースとしても活用できそうな車内ですね。

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