Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

使い方さえ工夫すればすごく便利な天体撮影用ツール

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All Photo by inos

先日YouTubeで天体関連の動画を見ていたところ撮影に関する便利そうなアプリの使い方が紹介されていたので早速iPhoneにダウンロードしてみました。厳密にはこのアプリは無料版を私も使っていたのですがアプリ内課金でPro版へバージョンアップする事で更なる便利機能が使える事を知った次第です。

アプリ名は「PS Align Pro」。これは赤道儀を使って天体撮影をする際、極軸合わせを支援してくれる便利ツール。

赤道儀を使って天体を正確に追尾させるためには極軸と呼ばれる地球の自転軸を真北に合わせてあげる必要があるわけですが、地球の北半球でそれを行う場合は北極星付近にそのポイントを探します。小学校の理科の授業で地球は北極星を中心に回転している!みたいな事を習ったと思いますがこれはまさにそれですね。赤道儀の回転軸の延長を北極星付近に合わせてあげれば良い、そういう事です。

東京周辺であれば方角は真北、傾斜角度は35度付近でおよそ回転軸を北極星に向けられます。私の場合は極軸微動雲台と傾斜台を使用しているので極軸望遠鏡を覗きながら北極星をファインダーの中に入れられさえすれば微調整は簡単です。でも極軸望遠鏡のファインダー内に北極星を導入するまでがちょっと大変なんですよね、つまり微動以前の粗動による導入が。

そこで重宝しそうなのが今回の「PS Align Pro」なるアプリ。無料版では上のスクリーンショットの一番左にあるような極軸望遠鏡のスケールに対し北極星をどの位置に配置すれば良いかそのポジションを確認する機能のみが使えますが、有料版になるとスマートフォンの3Dジャイロセンサーを利用してスマートフォンそのものが北極星の方向を向いているかどうかをリアルタイムで計測するツールが使えます。

つまり北極星に対するアライメントを読み取る事ができますから、スマートフォンを赤道儀と平衡に固定さえすればスマホの画面に表示される照準を見ながら極軸合わせが出来るというわけです。上のスクリーンショットのうち左から2番目がざっくりと北極星の方向にスマホが向いている状態。+位置が表すポジションが北極星の位置ですね。◎の中心が赤道儀の中心。ここから+の位置が◎の中心に重なるよう微動雲台を調整し徐々に追い込んでいった図が右の2枚。最終的には+と◎が重なっていますからこれにてスマートホンの向く先に北極星が存在することになります。つまり荒動による極軸合わせが完了というわけ。

ここまで追い込んだら最終的には赤道儀に搭載されている極軸微動雲台で極軸を微調整すれば完璧ですね。現時点では使い方のシミュレーションしかしていませんが次回天体撮影をする際は実践的に使用してみたいと思います。現実的にはスマホを赤道儀に完全に平行に取り付ける術がありませんから使い方の工夫が必要ですね。

そして思い出すわけです。この機能ってかつてCP+でコンセプトモデルとして展示されていたTOAST-PRO Deliciousの機能そのものじゃないか!と。

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