Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

写真・映像セミナーから何を学ぶ

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All Photo by inos

知人が毎週のように写真に関するオンラインセミナーを開いており、カメラに関する技術的な講習や写真撮影のTipsなどためになる情報を発信し続けている事に感心しています。

私個人もそのようなセミナーをさせて頂く事はあるのですが、これから写真や映像の事を勉強しようとしている人に対し雑誌や参考書に掲載されているような “写真のいろは” をそのまま説明する行為は、新たな視点を持った若い芽を型にはめてしまうようで躊躇するところがあり難しさを感じています。

基本を知らなければ応用が出来ないのも事実ですし、私のように機械が好きでメカを理解するところからその活用法や表現の幅を広げて行く人もいますが、逆に道具やセオリーなんてどうでもよくて自分のやりたい事を形にする事が目的な人にとっては “いろは” よりも “結果を得ることの楽しさ” とか “写真を通して発信するメッセージ” みたいなものの方が重要であり興味があるポイントでしょう。

不特定多数の人を対象としたセミナーというのは万人向けではないにせよ、そこに集まった多くの人に共感してもらう目的で、主役は喋り手ではなく聞き手となるようなトーク力が一番大切だと、知人の説明から学ぶ事は多いです。

私が写真や映像を趣味が高じて仕事としてきた経験の中で特に影響力の強かった “内田ユキオさん” のセミナーは、本人自ら “最後の文系写真家” と話す通り、性能とかスペックといった内容に一切触れる事なく集まった人の心を奪っていきます。それは技術畑の私にとってもそうであるのですから、考えられる理想的な形でありそこから影響を受け写真ファンが増えれば最高だろうと今も思っています。

今年もアジア最大級のカメラと写真のイベント “CP+” はコロナ感染予防のためリアル展示は中止となりオンライン開催のみとなりました。1年に1度内田ユキオさんのセミナーが聞ける場として私は楽しみにしていたのだけれど、せめてオンラインセミナーで話だけは聞けるでしょうか。

もしそれが叶わないのなら、手元にある私のバイブル “ライカとモノクロの日々(内田ユキオ)” を読んで少しでも心をニュートラルに戻すとしましょうか。

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