週末だからそこには沢山の人がいて、もう殆どが新型コロナ流行の前のような状況に戻りつつあるけれど、この時期に不意に目に飛び込んでくるこんなふうな着物姿の女性を見ると、当然ながら卒業式を連想し、そうした学校の行事だけはまだまだ制限が多く以前のように学年全体での思い出作りまでは出来ていないのかな？と想像します。

ただどうでしょう、我々目線で学生を見るとどうしても自分の過去や世間一般論で物事を捉えるので、皆で一緒に卒業式が出来なかったとか、修学旅行に行けなかったとか、学校行事の多くがオンライン開催になってしまったとか、とにかく ”これまでの形で実現してあげられなかった” という点に執着しそれを可哀想と考えがちですが、子供とか学生って大人が考えるより遥かに柔軟な発想や感情を持っていますからね、与えら得た環境や出来る事の中で自分達ならではの最高を見つけるでしょうし楽しみや思い出も作れるものだと思います。

そこまで含めて ”時代” の一言で表すのはいささか無理があるとは思いますが、大手企業の多くがコロナをきっかけにテレワークというスタイルが定着しましたし、感染予防の観点からマスク着用や手の消毒は日常的なものになりました。いつの日かコロナとは無縁の日々が送れるようになったとしてもそれらの生活習慣って残り続けると思うんですよね。

だとすれば今卒業していく学生達が築いた学生生活のスタイルというのは今後も少なからず引き継がれスタンダードになっていくものだと思います。いつしかお父さんやお母さんになって自分達の子供に「今のオンライン授業のスタイルはお父さん達の頃から始まったんだよ」なんて話せる日が来たら、それはそれで思い出深い学生生活だったと呼べるのかもしれません。