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1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

アマチュア無線を振り返る

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All Photo by inos

先日の北海道知床で起きた観光船事故のニュースを見ていたら ”アマチュア無線” なるワードが出てきて、そういえば私もその昔アマチュア無線で遊びたくて無線技士の免許を取ったなぁなんて事を思い出しました。

私が免許を取得したのは学生時代の話ですからもうかれこれ30年ほど前のことになりますが、その当時は携帯電話など無く、遠く離れた人同士がコミニュケーションを取るにはこうした無線機が重宝されましたね。私は高校で電気を学んでいましたから先生同士が無線機で交信をしている姿がカッコよく見えていたわけで。

今でこそ身近な通信手段としてスマートフォンが普及しましたから、日常生活の上ではほとんどのケースでスマホの方が便利でありあえて無線機が必要となる状況というのは少ないのですが、それでもスマホの圏外エリア、例えば登山とか海上などでは無線機の存在意義というものを感じます。無線機は基地局を経由せず無線機同士でダイレクトに通信できますからね、その点がスマホとの大きな違いです。

最近のアマチュア無線の無線機について少し調べてみると、その昔の記憶とは随分変わってきていることが分かりました。私が調べたざっくりした情報なので間違っている内容もあるかもしれませんがそこを恐れずに書いてみると、実は今年2022年でアナログ通信の無線機は電波法的に使用できなくなり全てデジタルへの移行が求められているようです。電波の周波数的には144MHzや430MHzを引き続き使うようですけれども。

そして無線機そのものもハンディタイプにはGPSが搭載されていたり、バンドスコープがついていたり、bluetoothやmicroSDカードに対応していたり、インターネット通信に対応していたりするのですね。前半の方の機能はともかくインターネット回線を使うならもはやスマホで良いのではないか?とも思いますが...。おのずとハンディタイプの無線機も上の写真のようにカラーディスプレイになっていたりタッチオペレーションに対応していたりで現代的なデザインに変わってきています。

私個人的にはアマチュア無線のハンディ無線機と言ったらこちらの写真のような質実剛健なデザインにハードスイッチ!な感じが好きですけどね。これを腰にぶら下げて登山とかしていたらかっこいいじゃないですか。

ただアマチュア無線って一般的なトランシーバーと違い、無線の免許を持っている人同士、しかも開局している無線機同士でしか通信できませんから、知り合いと登山するから持って行こう!と思っても、相手が免許を持っていなければ使えないんですよね。

もともとアマチュア無線って遠く離れた知らない人と話をしてみたいとか、地球の裏側まで電波を届ける挑戦をしてみたいとか、そういったロマンを楽しむ趣味でしたから、もちろんそれを実用的に使うことは出来るもののそれには相手ありきということになりますからスマホの代わりとはちょっと違いますね。そもそも無線機の電波って誰でも受信できちゃいますから、ラジオのように不特定多数の人が聞いている前提で考えるとセキュリティとは無縁の世界ですしね。だからこそ災害の時などは役立つわけですが。

私もせっかく免許を持っているのでこうした無線機を一つ手元に置いておけば何かに使えそうな気はするのですが、一体誰と交信する?となると特に必要性を感じられず...。ガジェットとしては大好きですが。

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