Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

見た目の存在感以上に実用的な車だった

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All Photo by inos

愛車ジムニーを車検に出している間、スズキディーラーからはスイフトを台車としてお借りしています。これまで台車としてはイグニスやワゴンRを借りてきましたがスイフトは今回が初めてですね。

こうして見るとシルバーボディの普通の小型車という感じであまり高級感は感じられませんが、モデルとしては最新車種ですので運転してみての発見がいくつかありました。

世間的に見れば小型車ですが、軽規格のジムニーから乗り換えると随分車幅が広くボディが丸い(というかジムニーが四角い)ため車両間隔は若干掴みにくい気はします。慣れの問題だとは思いますがこういった車種でももっと四角いデザインの車があっても良い気がしますが燃費を考慮すると空力特性が重要なのでしょうね。

スイフトはフロントがストラット、リアがトーションビーム式のサスペンションですからフロントは完全なる独立懸架、リアはジムニーの3リンクリジットアクスルほどではないまでも左右輪が繋がっている構造はリジットに近い方式。それでも各アームの入力に対し柔軟性を持たせる工夫で半独立懸架のような乗り味にしているという。

ジムニーの足は柔らかいのでフワフワと乗り心地は良いものの構造上左右の揺れが大きいのが特徴、一方スイフトは多少硬めですが左右のロールはかなり抑えられている感じ。なので結構オーバースピードでコーナー進入してもグッと足が踏ん張ってくれて気持ちい!

とはいえ最近の私は峠道をかっ飛ばす!みたいな走りは全くせず、むしろ人様より遅い速度でゆるーいドライブが好きなので実用的な機能や快適性が気になるところ。

この最新スイフトにはアダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付)が装備されておりこれはジムニーに搭載されている一世代前のクルーズコントロールと是非とも比較してみたかったポイント。

実際に使用してみると、ジムニーのクルーズコントロールが車速60km/h以上でなければ使えないところ最新のアダプティブクルーズコントロールは40km/hから使えるのですね。しかも全車速追従ですから前を走る車が速度を落とせば勝手にブレーキをかけてくれますし、車速を上げれば加速してくれる、信号で停止すれば自動的に止まってくれる。これが想像以上に実用的でしたね。

ジムニーのような一昔前のクルーズコントロールの場合、一定速度で走り続けてくれるだけなので前を走る車が減速するとみるみる車間が詰まって慌ててブレーキを踏む事になりますからね。その心配が要らないので安心感が違います。

ただし渋滞が楽になるだろう!との考えでこの機能に期待しすぎると想像と違った結果に驚きます。前車が渋滞で停止すると自分の車も自動的に停止、ここまでは良いですが、一旦停止してしまうとクルーズコントロールは自動的に解除されブレーキを踏むよう促されます。つまり走ったり止まったりを繰り返すような状況には対応していないのです。止まらないまでもトロトロ走ってくれていれば追従しますけどね。

ちなみに前車との距離の検出にはフロントガラス上部にあるカメラの他に、グリル部分にある怪しげな四角いプレートが恐らくミリ波レーダーかと思われます。もう少し見た目的に何とかならなかったのでしょうか?

インテリアはいたってシンプル。今回お借りした車にはカーナビが装備されていないので尚更スッキリして見えますね。ナビなどなくてもスマホがあれば事足りるので本来カーナビが装着される位置にマイスマホが置ければそれでOK。ドライブのお供にラジオくらいはあったら嬉しいけれど。

しかしこうして見ると同じスズキなので当然ですがジムニーとの共通部品が結構多いですね。エアコンスイッチ類なんてそのまんまです。ハンドルもほぼ同じですがジムニーには存在しないスイッチがいくつかついていますね。

メーターは今ふうでスポーティなデザイン。それでいて存在を主張しすぎる事もなく嫌味な感じはしませんね。以前お借りしたイグニスも同じような方向性のデザインで印象は良かったです。さすがに最近の高級車のように全面ディスプレイの中にメーターが浮かび上がるような仕組みではありませんが中央に位置するマルチインフォメーションディスプレイはジムニーより色々な情報が表示できます。

上の写真はエンジントルクとパワーをリアルタイムで表示しているところですが、その他Gセンサーを使用したモーション表示やアクセル/ブレーキ操作表示など見ているだけでもワクワクするような機能が搭載されています。

お借りしたこの車はハイブリッドではないのですが、エコ走行時のエンジン回転は1,500rpm程度ですからエンジン音はかなり静かで40km/h程度の巡航時はタイヤのロードノイズ以外聞こえないくらいです。

今回私が一番体感してみたかったのがこちらのブラインドスポットモニター機能。最近の車であればメーカー問わずよく見る装備で、左右ドアミラーの死角となる位置に他車が近づいてきた際、ミラー内のLEDが点灯してドライバーにお知らせする仕組み。

これ前々からジムニーに欲しいと思っていた装備なんですよね。たまたまこのスイフトに搭載されていたので実際体感してみました。

他メーカーに見るこの機能はドアミラー下にレーダーを搭載していてそれが反応するとLEDが光りますが、スイフトの場合ミラー下にレーダーらしきものが見当たりません。一体センサーはどこに? もしかするとリアバンパーに埋め込まれている後方レーダーと連動しているのでしょうかね。

このブラインドスポットモニターなる機能、私はてっきりミラーの死角になる位置に他車が接近しさえすれば点灯するのかと思っていましたが、実際は後方から接近してくる車にのみ反応し、自分が他車を追い抜いていくような場合には点灯しないんですね。勿論車が停止している場合も点灯しません。実に良く出来ています。

しかしこれだけ良く出来ているという事は車速検知もしているという事ですし他車の動きも見ているという事でしょうから、もし今後ジムニーがマイナーチェンジして標準装備されるような事があったとしても、それを私のジムニーに流用するような事は難しそうです。ん〜これは羨ましい装備ですぞ!

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