Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

今年もこの真っ赤な景色が見られた

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All Photo by inos

新型コロナの影響でこの2,3年は開催されることのなかった巾着田の曼珠沙華まつり。今年は数年ぶりの開催となりました。

ここは埼玉県日高市の巾着田。毎年この時期には多くの観光客がこの花をひと目見ようと押し寄せ、現地の駐車場がそれほど大きくないこともあって周囲の道路は大渋滞となります。今年我々は良心的でフレンドリーな係のおじさんのお陰あって会場から程近い民間駐車場をお借り出来ましたので待ち時間ゼロでした。

会場に到着するなりいきなり目に飛び込んでくるこの真っ赤な世界。誰が数えたか知りませんが500万本という本数は日本一だそうで、この時期にここを訪れるたび毎回驚かされます。

それが去年まではコロナの感染拡大防止のため全ての花を刈り取っていた!というのですから勿体無いという気持ちとその労力は想像の域を超えますね。感染拡大防止という観点だけで言えば何も刈り取らなくても良いのに...と思うのですが、お祭りは開催せずともこれだけの花が咲いていれば黙っていても人が集まってきてしまうのでしょうね。市としても苦渋の決断だったと想像します。

曼珠沙華という花はご覧の通り不気味なくらいに真っ赤な色が特徴ですが、これって写真に撮ると朱色に写ったり青白く写ったり、マゼンタに写ったりするので、後処理による色合わせがとても大変です。仮にカメラの各種設定を固定にしておいても色がバラバラになるのでカメラマン泣かせですね。

それでもここ巾着田は林の中にこの花が広がりますから、日向と日陰が点在することとなり、光をうまく読みさえすればとても存在感のある写真が撮れます。我々が訪れた土曜日は台風の影響で曇天でしたが時折太陽が顔を出してくれたのでこんなふうな立体感が残せました。

周囲の車の渋滞からしてここへはかなり多くのお客さんが来ているはずですが、巾着田というこのエリアがかなり広いためか歩道でのすれ違いが困難なほどの窮屈さは感じません。そして曼珠沙華は公園全体に満遍なく咲いているので写真を撮る人も一点に集中することなく交通の妨げにならないのが良いところです。

とは言え本気で撮る人の中には三脚を持ってきてマクロ撮影!とかも出てきてしまうためか、会場内は三脚使用禁止!の看板は立っていました。

入口からしばらくは皆驚きを声に出しながら満開の花に見とれていますが、公園出口付近ではもう飽きてしまうのかスタスタと帰路を急ぐ感じ。

そしてこの辺りで気づくのです。あれ、曼珠沙華という花には葉っぱがないのだな?と。どの花を見ても地面から直接50cmほどの長い茎が伸びて花を咲かせているのです。とても奇妙な花ですね。どうやって光合成をしているのかと調べてみたところ、この花は葉っぱがある時期と花がある時期には時間差があるのだとか。葉っぱは花が終わった10月ごろから出てくるそうです。

今年はお祭り開催とあってコロナ前と同じように沢山の屋台が出ておりました。軽食は皆ここでとる感じ。これをみるとああ日常が戻ってきたなぁと実感しますね。マスクが外せれば尚良いのですが。

巾着田の名前の由来はそこを流れる川の形が上空から見たときに巾着のように丸くなっているから。でも地上にいる限りはその事実に気付きませんね。川へは自由に降りて行けるようなので花以外にも自然を満喫できるとても気持ちの良い場所です。

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