Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

大三元を卒業したらSEL2070Gへ辿り着いた

By
All Photo by inos

数年ぶりに新しいレンズを購入しました。愛用しているSony α7RⅡ用の標準域ズームレンズです。モデルとしてはソニーから昨日発売となったSEL2070G。

カメラやレンズに詳しい方ならこの型番からしてピンときたかもしれませんが、このレンズは焦点距離20mmから70mmまでをカバーする新世代ワイドレンジズーム。これまで標準ズームレンズというと24mmから70mmというモデルが各社のスタンダードでしたからね、ワイド側が更に広がった感じ。

現在私が愛用している標準ズームレンズはTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)。ソニー純正ではありませんが28mmから75mmまでF2.8通しのいわゆる大三元と呼ばれる比較的高性能なもの。約5年前に購入したものですね。

あらゆる撮影シーンで活躍してくれた代償としてもうボロボロになってきており、ズームリングはスカスカでカメラを肩から提げているとレンズの重みでビョーンと伸びてしまうし、撮影中に転倒し人間もろともアスファルトに叩きつけてしまった事があり、フィルター枠が変形している関係で新しいフィルターを装着する事も装着中のフィルターを外す事も出来ませんし、その時に微妙に光学系がズレたのか若干の片ボケが発生するしで、そろそろ新しいレンズを...と考えていたところでした。

また、TAMRONのズームレンズはワイド端が28mmスタートですから ”引けない!” という不自由さがいつも付き纏い、仕方がないので手持ちの15mm単焦点レンズを併用する事でカバーしていました。しかし、観光地などで2本のレンズを持ち歩くのは結構重いですし、何よりその場でレンズを付け替える手間はなかなか骨が折れるものです。

この教訓から次に買うのは ”引ける標準ズーム” と決めていたところ、先月の発表でこのレンズと巡り合う事に。予約受付開始と同時に申し込んでいました。

これまで愛用してきたTAMRONのレンズ(写真右)と比較するとSEL2070G(写真左)は全長が2cm弱短くコンパクトである点が◎。重量も488gと軽量。これでワイド端20mmスタートなのですから使い勝手は良いはずです。

ダウンサイジングとの天秤となったのは解放F値の違い。TAMRONはこうして比べると大きいとはいえ通しF2.8、対するSEL2070Gは通しF4ですから1段分の明るさの差があります。F値で1段分は単純計算ならレンズ口径で1.4倍の大きさ。うん、確かに2つのレンズの大きさは1.4倍くらいかな? TAMRONも結構頑張っていたじゃないか! 焦点距離ちょっと違うのでそういう比較にはなりませんけど。

カメラボディに装着した図。TAMRONより全長が短いぶんサイズ的なフィッティングは良い感じです。ただ私の場合はTAMRONとの1:1比較というよりも、このレンズにする事でズーム領域が広がり、これまで2本持ち歩いていたレンズがこれ1本でカバーできるようになる点が大きいのです。

F4となり1段分暗くなる点についてはそれほど支障はなく、α7シリーズは驚くほどSNの良い高感度センサーが搭載されているのでISO感度でカバーできますし、絞り解放付近で得られる被写界深度の浅いボケ効果に関しても、日常的にそこまで背景や前景をボケボケにボカす事って少ないんですよね。本当にボカした撮影をしたいのなら105mm F2.5や50mm F1.2も持っていますから、それらの飛び道具を活用すれば良いと考えました。

このレンズの登場によって日常使いは格段にフットワーク良くなる事は間違いなく、それでいて最新の光学設計ですから画質のほうも期待できそうです。使用感やアウトプットに関してはまた追々ご報告。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)