Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

SEL2070Gはここまで寄れる

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All Photo by inos

新たに購入したレンズSEL2070Gはまだまだ実運用でバリバリ使うところまで活用の場がつくれていないのですが、設計上の特徴でもある近接撮影についてお遊びがてらちょっと試してみました。

このレンズ、ずばり寄れるんです。つまり被写体にかなり近づいた撮影が可能という事。上に掲載した写真は手持ちのミニカーをテレ端側の撮影最短距離にて撮影したもの。その距離なんと25cm。

最短撮影距離というのはカメラの撮像面(センサー位置)から被写体までの距離ですから、レンズ先端から被写体までの距離(ワーキングディスタンス)は更に短く、そちらはほんの数センチくらい。下手をすればミニカーがレンズ先端に当たるんじゃないかと心配になるくらい。

最大撮影倍率は0.39倍とされていますから、1cmの被写体をセンサー上では3.9mmで写るという事ですね。一般的には接写専用のマクロレンズの最大撮影倍率が0.5倍程度からと言われますから、もうこのレンズはほとんどマクロレンズみたいなものです。

1枚目の写真を撮影している様子がこちら。完全にマクロレンズの撮影スタイルです。これだけ明るい環境ですから普通の撮影なら三脚なんて要らないんですが、テレ端70mmでこの距離での撮影だと被写界深度がペラペラでフォーカスを合わせるのが至難の業なんですよね。実は1枚目の写真は絞りをF22まで絞って撮っている(回折現象を考慮すれば画質的には不利)のですが、それでもジムニーのミニカーの後輪はもうピントが外れていますからね、これだけピントが浅いと手持ち撮影は難しいです。

昔のレンズを思い出してみると、最短撮影距離の相場は焦点距離の10倍くらいの距離だったはずです。つまり焦点距離50mmレンズなら50cm、100mmのレンズなら100cm以上は近づいて撮れないよ!と。それが現代の光学設計であれば焦点距離70mmのレンズで25cmまで寄れるのですから便利な時代です。

勿論センサーサイズの小さなカメラであればもっと近づけますけどね、例えばスマホのカメラなら被写体から1cmとかでピントが合います。今回のレンズの凄みはフルサイズセンサー用レンズで25cmという撮影距離を実現したところ。

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