Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

農の体験塾 2023(12)実作業

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All Photo by inos

体験農園で予定されている秋冬野菜の中で、来週末にはぼちぼち定植が始まる品種としてキャベツがあります。

春夏野菜で収穫を終えた場所を秋冬野菜用に使用しますから、連作障害が出ないよう品種を選ぶ点や、大根のように地中深く育つ根菜系は春夏野菜で根を深く張るトウモロコシの後に作る事で根先が柔らかな土の中で育ちやすくなるなど工夫をします。まあそれは先生が事前に考えてくれて年間のスケジュールが組まれているので間違い無いのですが。

そのほか作物が成長した際に強い光を好む野菜は南側になるような配慮は素人の私でも思いつきそうな工夫。

こちらは春夏野菜の後に作った畝。いちばん奥に緑に茂っているのは落花生と里芋。その手前に作った畝がキャベツの定植用で、いちばん手前の畝がブロッコリーとカリフラワー用。

それぞれの畝に何かのお墓のように割り箸が刺してあるのは定植する位置を分かりやすくするため。キャベツは両端スペースを35cm開け30cm間隔で5玉、ブロッコリーとカリフラワーは、両端を35cm開け40cm間隔で4株。

植える場所なんて畝の中で大きく外れなければ大体で良いのではないか?と思うのですが、この割り箸の位置にだけネビジンという根こぶ病予防のための薬を混ぜてあるためで、地中20cmに撒いた元肥や苦土石灰が安定する1〜2週間後の定植までこのままそっと置いておきます。

一般的な市民農園と違い、私がお世話になっている体験農園では先に紹介した連作障害などを防止するため年間通して作る作物と位置が全員同じと決められており、好きなように作りたいものを作りたいだけ植えられるわけではありません。まあだから間違いのない作物が作れるわけですが...。逆に皆が同じ作物のために同じ作業を行うため、作業で困ったことがあっても気軽に情報交換し合えるのは利点ですね。

ただ、皆が同じ作業を行うとは言えやはり見た目や収穫量の結果には大きな差が生まれるわけで、こうしてクワひとつで作る畝にしても我こそは美しく!と拘る人もいれば、種さえ蒔けば大体育つんだよ!と大雑把な人もいます。私は典型的な前者であり、収穫もさることながら農作業そのものを楽しみたいタイプです。

この夏いちばん苦労して育てている人参。夏まきの人参は芽が出れば成功したようなもの!と言われるくらい種まきから発芽まで非常に神経を使います。

今年は特に気温が高く雨も少なかったですから毎日欠かさず夕方には水を撒きに足を運びました。いえ、正直に言うと1度蒔いたものはポツンポツンとしか発芽せず失敗に終わり、一旦畝をリセットしてすぐに追い蒔きしたんですよね。その結果が上の写真。

3列、7箇所、3つぶ蒔き。人参は1粒で蒔くよりも2粒以上同じ場所に蒔いて成長を競わせながら育てる事が重要だそうで、ある程度成長したところで3粒芽が出たうち2粒分は間引いて結果的に1粒分だけ残すという育て方をします。この辺りは大根と共通ですね。

我が家の人参はご覧の通りかなり立派に成長を続けているものの、7月の強い日差しで枯れないようこれまでは寒冷紗トンネルを掛けてきたため若干徒長気味です。徒長とは植物がより強い光を求めて成長しようとして茎の部分が長くなってしまう現象を指しますが、寒冷紗トンネルを掛けているだけでも光が弱まる分徒長してしまうのですね。

このまま徒長が続けばやがて熱々の地面に葉っぱが付いてしまい枯れてしまいますから、今日からは寒冷紗トンネルをほぼ外した上の写真の状態で管理していきます。

ナスは順調に収穫が続いています。秋ナス収穫のために7月中に強剪定(一旦大きく剪定をして若い枝葉を作り直させる作業)をするという選択もありましたが、我が家はこのまま夏ナスのまま木を更に大きく育てて秋ナスにまで続けていきます。

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