Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

デジタル時代をどう楽しむか

, …
By
All Photo by inos

東京ビッグサイトで開催されている「3D&バーチャルリアリティ展」に行ってきました。3D映像制作に関する情報収集が主な目的です。と言ってもこの展示会は3D映像よりも3DCGやCADなどの展示が多く、裸眼3Dモニターなども含め現代の技術発表会のようなものです。今日明日自分の仕事に直接関係しなくてもこういうのを見ておくと今後の映像業界の方向性が垣間見れます。

映像制作ツールとしては昨年まで話題を集めていたCineform製品が思いの他元気がなかったのが印象的で、逆にそういった制作ツールよりも3Dコンテンツをいかに汎用的にプレビューする手段を得るか?という事の方に全体的な流れが向いているように感じました。やはり3D映像を見たり作ったりするプロセスを考える時、そこで使用するツールや技術は勿論ですが、プレビューする手段が必要になるというのがこれまでの2Dコンテンツ制作と大きく異なる点ですし、そこが3D制作環境がなかなか浸透しない理由でもあると考えます。20インチ程度の裸眼3Dモニターから、同サイズで4K3Dモニターまでそのバリエーションは様々ですが、それだけに制作環境と視聴環境のマッチングも難しいところです。制作環境は偏光方式の3Dメガネを使用し効果を確認しながら作り込んだとして、視聴環境は裸眼3Dとなった時、果たして体感的な効果に変化は出ないものでしょうか?この辺りの話は2Dコンテンツ制作時にポスプロで使用するマスターモニターと家庭用テレビでは色の再現性が違う...という悩みとは別次元の疑問が次々出てきます。3Dは未だにコレといった定番と呼べるワークフローが確立されていない分、新たな手段を考えられそうな気がして面白いですね。

さて、そんな「3D&バーチャルリアリティ展」がビッグサイトの東棟で行われていたのに対し、西棟ではプロフォトビジネスに携わる人を対象とした「PHOTO NEXT 2011」が開催されていて、私は東棟から西棟へと急いで場所を移しました。しかし、PHOTO NEXT会場に着いた時には既に「蛍の光」が流れ始めていて残り10分という状況。それでも軽く受付だけ済ませ中の様子だけでも見てきました。特定のブースをじっくり視察するほどの余裕はありませんでしたが、オンラインでデザインした写真集作成サービスが流行し始めているという事だけは伝わってきました。デジタルのメリットを活かした便利な時代です。

本当はデジタルネガから作るプラチナ&パラジウムプリントなんてのも見たかったのですがさすがに時間がなく見つける事すら出来ませんでした。また次の機会にでも。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)