Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

JAPAN MOBILITY SHOW 2023(6)

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All Photo by inos

スバルブースの展示は他のどのメーカーよりも現実目線の内容となっていた気がします。逆の言い方をすればちょっと夢がないというか近い将来を想像させるような展示ではなかったとも。

まあそれはネガティブではなく ”2030年死亡交通事故ゼロ” を目指すスバルのことですから、これこそが今自分たちが全力で取り組んでいる事業!という姿勢の現れなんでしょう。

そんなブース内で唯一現実離れしたコンセプトモデルの展示がこちら。未来型スポーツカーとその後ろに現れたドローンらしき乗り物。

これらの展示について具体的な説明はないものの要するにスバルはこうした分野にまで取り組んでいますよ!というアピールかなと。確かにスバルは元々航空機メーカーとしてスタートしていますから車だけでなく空の乗り物を作るのは自然ではあるものの、この場でお披露目するには流石に時期尚早な感じはしますね。絵に描いた餅感が強すぎて...。

SPORT MOBILITY CONCEPTと呼ばれる車両はその名の通りEVスポーツカー。現行車種のコンセプトモデルではなくあくまで新しいポジションのEVスポーツ。

でもこれもまたちょっと未来すぎるというか、昔のモーターショーでよく見たような「どうせこういう車は市販されないんでしょう?」という印象が強かったですね。いずれこうしたEVスポーツが登場する事は間違いないでしょうけれど、この形か?と想像するとちょっと違いそうな気もします。

若者の車離れが報じられて久しいですが、そうした若者に興味を持ってもらうには実用性以外に車の魅力を訴えていく事も大切なのでしょう。

こちらはメルセデスベンツのブース。想像よりも随分こじんまりとした印象でしたね。そう言えば昔はフェラーリやランボルギーニなどのメーカーも出展していたと記憶していますが、今回は見かけませんでしたね。私が見逃したのか出展そのものをしていなかったのか...。

ベンツと言えば私には縁のないメーカーだったりもするので見てきたのはこちらの Concept EQG のみ。これは現行GクラスのEVモデルに相当するコンセプト車両。

4輪それぞれに個別の駆動モーターを搭載しエンジン搭載車のGクラスに引けを取らないオフロード性能を実現しているのが特徴とされ、その駆動方式のメリットを活かし各タイヤで独立した制御が実現するため戦車のように左右のタイヤを逆回転させて360°ターンするような事も可能なんだとか。

という事は、原理的に前後ともデファレンシャルギアは不要って事ですね。

本格クロカンに求められる走破性を実現するためジムニー同様にラダーフレーム構造を採用する点は現行車同様。このサイズの車であれば動力用のバッテリーもそれなりに容量の大きなものが積めるでしょうから1回の充電で走行できる距離も余裕がありそう。

ただ、こうした車からエンジン音が聞こえてこないというのは慣れるまではちょっと違和感を感じそうですね。

リアのスペアタイヤケースが四角いのはなぜ? スペアタイヤだけは四角い!なんて事はないでしょうから、見た目重視で四角くしているのか、そもそもスペアタイヤケースと見せかけて別の用途として設計されているのか謎です。

ボディのエクステリアデザインは現行Gクラスとほぼ同じなので違和感はありませんね。後続車目線ではGがマイナーチェンジしたのかな?くらいの違いしかわからないかもしれません。

EV車ってどのメーカーもこうしてグリルを塞いでいますよね。エンジンほど熱をもたないのでグリルからフレッシュエアーを取り入れる必要がないためでしょうが、その場合もここはグリルですよ!みたいなデザインモチーフは残すのですね。

SUVであればここにスタイリッシュなウィンチを内蔵させてしまうような工夫もできそうな気がしますけどね。LEDでカッコよく光らせたところで走行性能や乗り心地には何一つ貢献してくれませんから、もしライトを実装するならデザイン重視ではなく作業灯にしてみるとかもう一つ工夫が欲しいところ。

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