Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

見た目も装備も最高なのになぜ?

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All Photo by inos

写真は2020年冬にHONDA eを試乗した時のもの。今日のニュースで知りましたがこちらのHONDA eが来月を持って生産終了だそうですね。発売から3年で姿を消す事になった理由はやはり販売台数が伸び悩んだ点にあるとか。

情報によればこちらの車は3年間で国内販売台数1,700台程度だそうで、確かに街でも殆ど見かけることはありません。私もこれまで公道を走っているHONDA eは2回ほどしかお目にかかったことがないですね。昔のCIVICみたいなシルエットで結構好きな形でしたけど。

3年間の販売台数が1,700台程度という数字は同期間に販売されたジムニーの160,000台と比較したら約1/100ですからね、二桁違ったらそりゃ販売終了しますよねという感じ。

なぜ売れなかったのか?について考察すれば、電気自動車としての航続距離、つまり1度のフル充電で走れる距離が259kmとかなり短い点に注目が集まると思います。確かに私のように遠出が多い人、それも街中よりも大自然に繰り出すような人にとっては少々頼りない数字であることは間違いなく、納得できる理由ではあります。

しかし国内の電気自動車販売台数の約4割を占めると言われるNISSAN SAKURAは航続距離180kmとHONDA eよりかなり低いにも関わらず大ヒット。つまりHONDA eの販売台数が伸び悩んだ理由は単に航続距離が短いという点ではないことが伺えます。

では航続距離以外に考えられる理由は何か? それはやはり価格ですよね。この車が500万円近くもするのですから高すぎるのです。ライバルのNISSAN LEAFが330万円程度という点からしてもちょっとねぇ。

価格設定がお高めなのは色んな理由があるとは思いますが、ダッシュボードに並ぶ全面液晶パネルを見てもいかにもお金がかかっている感じがしますし、電子サイドミラーや電動で起き上がるドアノブ1つとってもとにかくお金がかかっている。乗っていて気分は良いですけどね、買えない車じゃ仕方がありません。

電子サイドミラーなんて普通のミラーで良いじゃないですか、ドアノブだって普通で良い、ディスプレイだってここまで必要でしょうか? 結果的に皆はもう少し現実的な車に目が向いてしまった...そういう事でしょう。

結論、消費者は行き過ぎた贅沢より現実的な車を望んでいる。これは何も車に限った話ではないですね。近年では白物家電などを見ても同様の感想を持ちます。電子炊飯器が10万円とか...。

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