Apple製品はiPhoneが世に登場したくらいの時代からどれをとってもその組み立て精度に惚れ惚れします。見た目の第一印象もさることながら機能的な意味合いで ”デザイン” のお手本のような。

例えばMac Bookならディスプレイを開く操作一つとっても、片手でスッと何の支えもなくオープンできます。多くのノートパソコンはディスプレイを開く際、片手で本体側を押さえ、もう片方の手でディスプレイを開く．．．そうしなければディスプレイを開く際PC本体が持ち上がってしまうためです。Mac Bookシリーズはスペックに表れないそんなディスプレイ部ヒンジの硬さまでもデザインされているのです。

昨年購入し今でも自分の腕を必要以上に眺めてニンマリしてしまうApple Watch。この時計にも数々の感心ポイントがあります。例えばケースサイドにあるスピーカーの穴は、ダイバーウォッチとしても機能するApple Watch Ultraでは水中で水が侵入することは容易に想像できます。もちろん設計上故障に繋がるような事はないまでも、物理的にスピーカーまでは水が達します。

そんな時はWatchの防水ロック機能をOFFにするとスピーカーから200Hz付近の音を発生させスピーカーの振動で内部の水を排出する機能が備わっています。なるほどよく考えてあると思います。海に潜らないまでも日常的に水に浸けてしまった場合にも役に立ちそうな気がします。

Apple Watch Ultraの裏蓋を写真に撮る人はそう多くないように思いますが、私はこの素材とデザインが大変気に入っています。時計本体のケースはチタン、裏蓋はセラミック、心拍や血中酸素計測用のセンサー部分はサファイアクリスタルガラス。何と贅沢な構成でしょう。思うにこれは金属アレルギーの方への配慮かと。