Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

日々何を見ているか

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All Photo by inos

私が傘を差していたのだからそれなりに雨が降っていたのだと思います。

会社近くのコンクリートで囲まれた無機質なエントランス広場の片隅に背を丸くして屈む外国人の姿がありました。

見れば花壇とも呼べないような手入れのされていない小さなスペースから、私には雑草にしか見えないような草を摘んで大事そうに持ち帰る姿が確認できました。

現代的な解釈でその光景を法的に判断すればそれだって「泥棒!」と呼ぶのかもしれませんが、私的にはそんな事はどうでも良く、それよりも雑草にしか見えないその草にどんな価値を感じたのかが気になりました。

世の中をビジネス目線で捉えれば物事の価値は人気、注目、話題性に偏りがちで、逆に人が見向きもしないような事柄は黙っていたら何処かへ消えていってしまうような時代。

雨の日に傘も差さず足元の草の存在に気付ける豊かな目、そこに何かしらの価値を見出せる包括的な心はなんだか今の我々が失いつつあるもののような気がして、それに気づけた今日は少しほっこりした1日になりました。

※ 本日の画像はAdobe Fireflyにより生成されています

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