Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

この夏の思い出に

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All Photo by inos

コンサートビデオの編集では多くのアーティストの方の作品に携わらせて頂いていましたから、画面の中では日比谷野外音楽堂(通称:野音)もおなじみの場所でしたが、意外にも自分の足で訪れた事がありませんでした。今日は念願叶ってその野音でDEPAPEPEライブ。

DEPAPEPEのライブと言えば毎年決まって雨らしく、本日も例外無く悪天候。会場周辺で「500万円」と言われたカッパを格安の「500円」で購入。「サイズはLそれともLL? 残念だけどうちにはOLは置いてないよ!」なんて冗談混じりの会話で心が暖まったところで開場を待ちます。少し早めの到着で、辺りにはゲネプロ(最終リハーサル)の音が響き渡り、これだけでテンションはMAXです。

やっぱり野外イベントは良いですね。その昔コニファーフォレストで行われたイベントでも感じましたが、昼間から夕暮れ、やがて夜へと移り変わり、照明のカラーが映えるようになるとこちらの気持ちもおのずとステージにのめり込んでいきます。無駄に残響が残らない分、音もすっきりしていて気持ちが良いです。それでいて低域が痩せないのは野音のステージ全体が石で出来ているためでしょうか。でも今日のギターの音作りは比較的マイルドで、本編前半はアコギよりもパーカッションとドラムが立っていて、エッジの効いたギターサウンドを期待していた私には少し物足りなさがありましたが、MC開けからは流石にPAが調整してきましたね。心地良いバランスになりました。

DEPAPEPEの2人の演奏は複雑なフレーズをさも簡単そうに弾きこなしますから、端から見ているとそれほど凄い事をしているようには見えないのですが、人間離れしたテクニックのオンパレードですから安易に真似は出来ませんね。そして楽曲そのものも他のミュージシャンには無いきらびやかな明るさがあって、DEPAPEPEを知らない人にも受け入れやすいメロディだと思います。新作アルバムに収録された曲の半分以上が何らかのタイアップを受けているというのも頷けますね。ギターのインストだけでライブが構成出来るアーティストというのも他になかなか例が無いと思います。

これだけの人気アーティストになってしまうと小さなライブハウスでのイベントは難しいのかもしれませんが、是非次は生音が届きそうな距離で聞きたいですね。そしてギターの指使いも間近で拝見したいものです。

小雨が降りしきり肌寒さが伴うライブは夏の思い出にするには少しの寂しさが伴いましたが、これを秋の訪れと捕らえれば、また来年のライブへの期待も高まるというものです。

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