Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

Windowsももう少し頑張って

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iCloudサービスが開始されてからというもの、MACとiPhoneがシームレスにデータ連携出来る事は理解していましたが、私の場合はそこにWindows PCが1台ぶら下がってきますから、単純にiCloudのみでの連携では完結しません。今回はそれぞれの端末間でカレンダーの同期を実現するため私の運用に適した連携を考えてみました。

まずは、MACとiPhone間でのカレンダー共有に関して、これは今更考えるまでもなくiCloud Calendarを使用します(図の水色表示)。当然双方向で縦横無尽にデータ更新が可能です。iCloud CalendarはデータそのものがCloud上に管理されており、WEBブラウザ経由で何処からでもアクセス可能ですが、MAC標準のiCalアプリにおいても閲覧・編集・追加が可能です。逆に言うと、これまでiCalが端末本体で管理していたLocalデータ(iCal内では「このMAC内」と表示)は今後使わなくなると思います。Localで管理されるデータですからネットワークで連携する事なく孤立してしまうため、あえて共有したくない情報でも無い限り活躍の場が無くなります(図の黒表示)。

次に、MACとWindows間で連携を取るためには、Windows標準メーラーソフトであるOutlookとGoogle CalendarをGoogle Syncで同期させます。ただし私の場合はOutlookのデータはGoogle Calendarに送信するが、Google CalendarのデータはOutlookに送信しないというワンウェイの関係を保つためGoogle Syncで一方通行の設定を行っています。Outlookのデータが誤って更新されないようにするためです(図の茶色)。

さて、ここからが問題です。iCloudはApple製品同士を同期させるセンターサーバー的な役割をしますから、Google Calendarとの間で直接データの受け渡しが出来ればそれだけでiCloudを取り巻く全てのカレンダーにGoogle Calendarが同期出来るのですが、どうやら現時点ではiCloudとGoogle Calenar間でダイレクトにはデータのやり取りが出来ないようです。

仕方がないので、Google CalendarのデータをiCloudに受け渡すのではなく他の方法を考えます。私の場合、Windows Outlookの内容をMACやiPhoneで参照出来れば良いだけですから、ここもワンウェイの関係で良いという事で言えば、Apple製品それぞれの端末でGoogle Calendarのデータが読めるようiCal内にExchangeアカウントを追加すれば参照可能になります(図のグレー表示)。この方法であれば、MACやiPhoneでOutlookのデータを表示させたくない時に、Exchangeアカウントの表示をオフにするだけでApple製品間だけのデータ閲覧に限定するようなフィルタリング用途としても使えます。

私も色々とテストしてこの答えにたどり着いたのですが、始めはこの連携方法だと、MACで同期したGoogle CalendarのデータとiPhoneで同期したGoogle CalendarのデータがiCloudでループするようなラインが出来てしまって、それぞれのカレンダーに重複した内容が表示されるのではないかと考えていましたが、どうやらiCloudによる同期は各カレンダーのiCloudデータのみ(図の水色表示)を同期させるようです。ですからGoogle Calendarの内容がダブって現れるような事はありませんでした。

私の運用では、日常的に使用するカレンダーアプリがMACのiCalとiPhoneのカレンダーですから、Google CalendarとiCloud Calendarは ”ただのデータ管理ツール” になっていますが、もし今後iCloudがGoogle Calendarのデータを直接読み込めるようになれば、WEBブラウザからでもiCalやiPhoneのカレンダーと同じようにGoogle Calendarの内容を含むデータを閲覧可能になりますから、そんな未来を期待したいですね。

ちなみに、iPhone 4Sにも採用されるiOS 5では、iTunesによるカレンダー同期の必要が無くなりましたから、図の緑のラインは使わずiCloudのみで完結します。

今回はカレンダー機能に的を絞ってテストしましたが、iCloudは同様の仕組みで、各端末間のブックマークも、アドレスブックも、写真も、メールまでも連携しますから、複数端末間で最新データの所在など気にする事なく使える事になります。

と言う事は、ここにMac Book Air辺りが居候してきても不都合は無いという事ですが...。さて。

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