Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

3月のCP+が楽しみ

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All Photo by inos

お気に入りのSIGMA DP1。私の理想をカタチにしたようなカメラ。大きさ良し、カッコ良し、レンズ良し、シンプルな操作性良し、全てが融合して写り良し。他のカメラと比べた時、今時のカメラとしては見劣りするような部分も結構あるけれど、フルサイズ一眼レフカメラに引けを取らない画質は、発売から2年が経過する現在でも他に例が無いのです。

DP1に搭載されるイメージャーはAPS-Cよりわずかに小さいものの、同クラスのコンパクトデジカメと比較したら10倍近い大きさですから画質が良いのは当然と言えば当然なのですが、それとてフルサイズイメージャーと比較してしまったら半分程度しかないセンサーサイズでそれらと肩を並べる画が手に入るのは、一般的なベイヤー配列のセンサーに必要とされるローパスフィルターが、RGB3層構造のFoveonセンサーには不要なため原理的に画がボケないからなんですね。

先日RICOHから発売されたGXRにも50mmマクロレンズを組み合わせるとAPS-Cサイズのイメージャーでの撮影が可能ですが、メカ好きな私があんなに魅力的なロボットカメラを購入しない理由が実はそこにあります。DP1とほぼ同サイズ(むしろGXRのほうが一回り大きい)センサーを採用しながら、仕上がった画を見るとどこかキレが無いと言うかシャープさに欠けるのです。勿論マクロレンズですから接写をした場合などは極めて深度の浅い綺麗なボケが簡単に作れるのですが、フォーカスの芯があと一歩出てこないといいますか...。

巷ではこれをFoveon病と呼ぶのだそうです...。一度Foveonセンサーの魅力に取り付かれてしまうとなかなか抜け出せなくなると言う...。

DP1は万能なカメラではありませんから、例えば暗いシーンでの手持ち撮影だとか、動き回る子供の撮影などには向いていないのかもしれませんが、被写体としっかり向き合えるようなケースでは他に類を見ない程の結果が望めます。この画質にはまってしまうと、DP1の28mmレンズよりもう少し狭く切り取りたい時、同じセンサーに40mmレンズを組み合わせたDP2が欲しくなったり、いっその事、同センサーを一眼レフに積み込んだSDシリーズを購入してみたらどうか...とか、欲は留まる事を知りませんね。

でも最近めっきり静かなSIGMAさん。私が思うに、今は密かに次なる ”スゴモノ” を開発中じゃないかと...。だって今のセンサーは既に数年前から何も変わっていませんから1400万画素と言いつつも、3層構造ですから実質460万画素です。世間のベイヤー配列センサーもそこそこ性能が上がってきましたから、Foveonもいよいよセンサーのモデルチェンジじゃないかと。Foveonのフルサイズイメージャーが出てきたらCANONさんやNIKONさんはどう太刀打ちするでしょうか...。

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