Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

突然のトラブルで棚ぼた

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前々からそろそろかな?と思っていましたが、ついに愛用していたiPhone用ヘッドホンのケーブルが断線してしまいました。いつもの調子で耳に入れ、音楽を流した時に片方からしか音が出ないとちょっとショックですね。

ゼンハイザー製CXシリーズの音質は私のお気に入りでしたからその足で同じモデルを購入しに行きました。しかし数年前に購入したヘッドホンも今となっては当然モデルチェンジしていて、中身はほぼ同じでも表面の塗装がちょっと安っぽくなっていました。近年はインイヤータイプのカナル型ヘッドホンが流行していますからその種類も豊富。せっかくなので他のメーカーの物も一通り見てみました。マイクメーカーとしては私好みの音がするbeyerdynamicのヘッドホンにも期待して視聴してみましたが何か物足りない...。そう、その直前に視聴したKlipschのImage X10というモデルの音が耳から離れなかったためです。

Klipschはアメリカを代表するスピーカーブランド。劇場などのスピーカーの半数以上を占めると言われている老舗です。そのKlipschがリリースしているインイヤータイプヘッドホンはバランスドアーマチュア型。一般的にバランスドアーマチュア型は低域が不足する傾向に有るようで、それを補う目的でマルチウェイタイプが多く、低音域と高音域を別々のユニットで駆動するのですが、Klipschはあえてフルレンジのシングルウェイ。スピーカーの設計をする方はご存知と思いますが、マルチウェイ方式はユニット間のクロスオーバー周波数付近で位相が乱れるため、ワイドレンジにはなりますが音像定位は悪くなる事が多いです。その点フルレンジユニットはレンジは狭いですが定位が良い(分解能が良い)ため聴いていてもすごく自然に感じます。

どうして今回私がこのヘッドホンに魅かれたか...。何よりそれは、ケーブルを少し太くした程度の超小型ボディにも関わらず、フルレンジとは思えないワイドレンジで素晴らしく高分解能。

他メーカーのモデルもいくつか吟味しましたが、もはやこのモデル以外は考えられませんでした。予算を大きくオーバーし、これまで愛用してきたゼンハイザーの5倍ものお値段でしたが概ね満足の結果。宝石でも入っていそうなケースに入れられていたのもGoodです。欲を言えば、布製のケーブルにでもしてくれれば高級感も出て、ケーブル自体も絡まなくなりそうな気がします。

音質を気にするならそもそもiPhoneじゃないだろう...という気はしますが、聞き慣れた音楽がこのヘッドホン一つで少し違った表情になりますからついつい音量も上がりがちです。ただでさえ小さ過ぎて耳の奥の方まで突っ込んでしまう形ですから、耳だけは悪くしないよう心がけたいものです。

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