Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ジンバルの完成度が上がってきた

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All Photo by inos

これまたFacebookで「いいね」してあったために飛んできた情報だったのですが、近年流行のカメラジンバルにニューフェイス登場といった話題。

GoPro等のアクションカムから始まり一眼レフカメラまでを揺らさず撮影する機材としてジンバルは今更新しいアイテムではありませんが、今回登場したジンバルBeeWorksはこれまでの物と比べより浮遊感のある自然な動きの映像が撮れそう!との期待があります。

世の中にジンバルが登場する以前から同目的で活用されてきたステディカムと比べるとジンバルで撮影した映像は不自然なほどに揺れが無く、そこに違和感を覚えることもしばしば。最近ではテレビ番組でも結構活用されているようで、放送を見ていると「あ、このカットはジンバルで撮ったのか」と一目で分かってしまう理由は多分そんな所にあると思います。

それではいったいジンバルで撮った映像は何が不自然なのか? カメラを上下方向に煽るピッチ軸はジンバルのモードによって固定にもフリーにも出来ますから多分それではありません。左右方向のヨー軸も固定にもフリーにも出来ますから多分それでもないでしょう。残るは正面に向かって回転方向のロール軸です。

このロール軸は多くのジンバルでモードにかかわらず固定になるため、手首をどう傾けようがカメラは垂直水平をキープします。つまり人が首を傾げるような動きがガッチリ固定されてしまうのです。おかげでハンドジンバルでは手首が傾いてもカメラは水平を綺麗に保ってくれるわけですが、ここがステディカムと違うところですね。ステディカムの原理は簡単でカメラの反対側に重りを装備してセンターのバランス軸で支える、言わば振り子の原理ですから、どの軸も基本的にはフリーです。大きな入力があった場合は振り子が逆に動いてフワーっという緩やかな動きに変えてくれる代わりに、行ききれば振り返しがあります。右にロールしたらその後左に振り返しが出てからニュートラルに戻る...。この振り返しがジンバルには無いので不自然に見えるのです。

ところが今回の製品はその振り返しがどうやら再現できている様子。ムービーで見る限りロール軸の補正が一般的なジンバルより極端に緩やかです。振り返しとまでは言わないまでもロール方向にグイッと動かすとカメラは緩やかな動きでそれをトレースしています。これは期待が持てますね。いよいよジンバルでも飛行機に乗っているようなロール制御が出来るようになったという事のようです。

もしかするとこれまでのジンバルでも設定次第でそういった動きのシミュレートは出来たのかもしれませんけどね。多くのジンバルが採用しているSimple BGCなる設定アプリケーションが難しすぎて誰もそこまでのチューニングが出来ていないだけかもしれません。

今後こういったカメラアクションを設定ファイルとしてダウンロード出来、それを自分のジンバルにインストールする事であらゆる動きのシミュレートが出来たりすると、ジンバルの楽しみと可能性が益々広がりますね。

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