Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

晩秋の京都を歩く(4)

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All Photo by inos

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夕暮れ迫る京都最後の観光は紅葉で有名な東福寺。JRで言えば京都駅と稲荷駅の間に位置し伏見稲荷大社の後に訪れるならアクセスが最高で新幹線の時間を意識しながらのプランとなればここを最後にもってくるのが吉。

紅葉なら嵐山で見ましたし、わざわざそのために足を伸ばさなくても...とも考えましたが、いざ本物を目の当たりにするとそれはそれは立派でして。

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入り口付近を歩いていた時、ちょうど観光客の団体さんがすぐそばにおりまして添乗員さんが大きな声で「写真撮影は禁止されていますのでしっかり自分の目に焼き付けて帰ってください!」と発しているのが聞こえちょっとびっくりしました。写真撮影禁止の観光地って...と。

するとすかさず現地の係の人が「12月からは大丈夫です!」と修正しており、第三者の私としてもほっとした瞬間。しかし11月までは本当に禁止されているという事なのですね。おそらく紅葉シーズンは観光客が多すぎるため皆が写真を撮り始めると人が滞留してしまうからでしょうね。

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時期で言ったらやはりここも2〜3週間遅い感じで、視界一面の真っ赤な紅葉とはいかず、日陰になる寒い場所の多くは葉っぱも散ってしまい、残っていても茶色くくすんでおりました。これが最盛期だったらさぞかし綺麗だったんだろうと想像は膨らむばかり。それでもまだ所々綺麗に色付いている所も残っていて西日の逆光と相まってほれぼれするような美しさを見せてくれていました。

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そう紅葉を写真に撮るなら基本的には逆光を狙う...これがセオリーというか立体感とカラーが際立つ最も簡単な方法ですよね。ただしカメラ任せでは露出が大きく狂うはずなので露出補正が大前提。まあ実は紅葉に限らず写真撮影というのは逆光か側光が基本だったりするんですけど。。

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普段、花や紅葉みたいなものを写真に撮るという事の少ない私。どちらかというとストリートスナップ写真が好きで、人の動きとか、その場との関連性みたいなものをまずは自分の目で見つける事が面白かったりして、写真でそれを伝えるには最低限どういった要素を入れて、逆に不要なものをどこまでカットするか...そんなところに魅力を感じる事が多いです。

勿論それはこうした観光地に行った場合にも同じ事が言えるのですが、綺麗な画が続きすぎないように気をつけたり、数年後に自分が見返した時にその時の感情が蘇るようなポイントを残しておくのが普段と少し違う点でしょうか。

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開山堂と呼ばれる建物が一番置くに待ち構えていました。他のお寺や神社ならこうした建物が注目されるというかそこをメインに見る事が多いですよね。法隆寺なら五重の塔みたいな。でもここ東福寺では紅葉の存在感がありすぎてこれらが二の次になってしまいます。市松模様の庭園も十分綺麗でしたし例によってここにも庭園をぼーっと眺める人たちが沢山いたんですけど、私の場合は夕暮れ時という時間帯もあっていっそう紅葉のほうへ意識を引っ張られてしまったんですよね。

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久しぶりの京都観光は我ながらゆとりのあるプランニングで、普段なら計画段階でいろいろ詰め込みすぎるために結局当日になっていくつかの予定を断念したりするのですが、今回は嵐山、伏見稲荷、東福寺という3ヶ所に的を絞っていたのが良い結果に繋がりましたし順番も悪くなかったように思います。まあ紅葉の京都は夜になると至る所でライトアップが行われるようなので、もしかすると夜の嵐山なんかも想像以上に綺麗だったりするのかもしれませんけどね。

逆にここ東福寺は私が出てきた16時には閉門となり夜は見られないようです。知らずにのんびり訪れたら残念な事になりそうですね。事実駅へ向かう道中にはまだぞろぞろと沢山のお客さんが上ってきましたから、きっと「え〜もう入れないの!」という事になったのではないかと想像しました。

昔から京都は好きな場所で、学生時代の修学旅行も合わせれば著名な観光スポットはかなり行っているほうだと思います。しかし東京に戻ってから知人と話をしたところ私などまだまだ知らぬ場所ばかりのようです。夜の紅葉も勿論ですが次は柳小路のような所をぶらり散歩も良いかもしれませんね。

ひとまず今回の観光は大満足だったという事で...。4日間の連続掲載となりましたが、実際は土曜日1日の行動です。

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