Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

冬の沖縄旅行(7)

, …
By
All Photo by inos

沖縄本土の真ん中あたりから再び南部へ数十キロ移動して訪れたのは沖縄ワールド。名前のとおり完全なる観光地エリアになっているわけですが、ここで私が見たかったのが玉泉洞(ぎょくせんどう)と呼ばれる鍾乳洞。これまでの人生を振り返ると何度か鍾乳洞は見たことがあるのですがこの玉泉洞はかなり大規模らしく全長5,000メートルで国内最大級、そのうち890メートルが現在公開されているエリアのよう。

入場券を購入するなり地下へと続く階段を下りれば目の前に広がるのがいきなり鍾乳洞です。私以外の観光客の人達は日本人も外国人も皆すたすたと歩いて行ってしまいますが、私としては第一印象に圧倒されしばらくそこで立ち尽くしてしまいましたね。こんなスケールの鍾乳洞は見たことがありませんでしたから。

そしてしばらく歩いて理解するのです。皆がどんどん歩いていく理由を。何とこの鍾乳洞、広いのは入り口だけではなく歩けど歩けどずっと続くのです。確かに入り口付近に所要時間30分と書かれていましたが、歩き続けて30分も掛かるのですね。その昔昭和の時代に水曜スペシャルなるテレビ番組が放送されていて、川口隊長率いる探検隊が洞窟を巡っていましたが、こういう所だったのかと変な感動を覚えました。

 

しかし予想外だったのはこの洞窟内の気温と湿度。私はてっきり0℃近くの寒さで乾燥しているのだと思っていたのですが、全く逆でしたね。冬だというのに梅雨の沖縄みたいに生暖かい空気とサウナのような湿度。薄着で臨んだにも関わらずあっという間に汗でベタベタ。考えてみれば洞窟内のあちこちから水が滴り落ちているのですから湿度が高いのは想像出来て良さそうでしたね。カメラのレンズが曇ってしまって大変でした。

洞窟内所々がブルーやグリーンの光でライトアップされており美しいです。途中小さな滝があったり足元には深い川が流れていたりで大自然の凄みを感じることが出来ます。ちなみにこの鍾乳石、3年で1mmしか伸びないそうです。歴史は長いということですね。

 

途中で「出口まであと400メートル」みたいな立て看板が出てきたのにも驚きました。いったいこの洞窟はどこまで続くのだろうと。もし途中で具合が悪くなったりしたらどうやって助けを呼ぶのか不安になりました。実際に歩いてみるとやたらテンションが上がってしまって体調不良などこれっぽっちも感じませんでしたけど。小さな子だって元気に歩いていますしね。

しかしこういうところは写真に撮りながら見てくるとあまり記憶に残らないというか、この目で見てきた実感に乏しくなりますね。それだけが写真を撮りながらの旅行の欠点というか勿体無いところです。洞窟内はかなり暗くISO3200でも1/8秒くらいのシャッタースピードになるので手ブレしないよう構えることに集中してしまいつい...。

  

長い長い洞窟を抜けると未来へ続くような場違いなエスカレーターが現れ自動的に地上に戻されます。地上は洞窟内と対照的なくらい現代的で、沖縄の民芸品が売られていたり体験イベントなどが目白押し。セグウェイツアーなどもあったりして実に楽しそうです。もともと洞窟があったこの場所、地上に個人宅など建てられては困りますから観光施設として後からこうしたテーマパークのように作ったのでしょうね。しかしこの下にあの巨大な洞窟があるかと思うと崩れたりしないのか?と心配になりますが。

   

途中で三線体験コーナーがあったので、担当のおじさんに質問をしてみました。「さんしんとしゃみせんは違うんですか?」と。そしたら中国4,000年の歴史を振り返りながら教えてくれました。どうやら大きな区別はないようですが、もともと中国から伝わった三線は「シェンシン」みたいな発音だったものが沖縄に入ってきて「さんしん」と呼ぶようになったのだとか。それが本土に伝わると「しゃみせん」。つまりはルーツは一緒という事ですね。三線のほうが楽器そのもののサイズは小さいみたいですけど。

沖縄ワールド、時間があれば敷地内では猛毒蛇のハブショーなどもやっているようですが、私は次の予定があるため足早にこの場を後にしました。後から思い出したのですがここ沖縄ワールドの隣にはガンガラーの谷という観光スポットがあったんですよね。すっかり忘れており見そびれました!

コメント

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. By イタリアン・ジョブ

    この鍾乳洞は沖縄の人が鉄の嵐と言う沖縄での悲壮な戦禍を免れたのでしょうか?
    そうだとしたのなら本当によかったです。
    自分は沖縄はまだ行った事がありませんが、もし行く機会があれば沖縄の歴史を感じながらゆっくりと見て歩いてみたいものです。

  2. イタリアン・ジョブさん

    大学の研究班によって発見された鍾乳洞と言われているので、戦時中はまだ発見されていなかったかもしれません。
    私は沖縄に限らず歴史について無知なところが多いので、もう少し勉強が必要だなぁと今回改めて感じました。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)