Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

テストプリントをチェック中

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All Photo by inos

過去に撮影した写真データの中から部屋に飾りたいものをいくつかテストプリントしています。先日購入したB2サイズのフォトフレームへ入れる目的ですが、写真の選定とRAWファイルからの現像作業およびレタッチを行っており、まずはA4サイズのストレートプリントにて判断しようという魂胆です。いきなりB2の巨大サイズでプリントしても自分の考える仕上りイメージと大きく異なってしまうと何度もやり直す事になりますからね。

A3ノビサイズくらいまでなら今時は自宅でプリント出来たりするわけですが、B2ともなると長辺が70cmを超えてきますから汎用プリンターでは無理で、大型プリントに対応したラボ等へ持ち込むことになります。今回は東銀座にオフィスを構えるアフロアトリエさんのお世話になり、まずはA4のテストプリントを行ってもらったところです。

ペーパーへのプリントは液晶や有機ELディスプレイで見ているのとは全く印象が変わり、環境光に左右されるために、本気でやるなら室内照明の見直しと色域に代表される色再現性に優れたディスプレイ環境が必須ですが、ペーパーへのプリントを頻繁に行うのであれば環境の見直しも考えるところ、私のようにたまにプリントする程度であれば今回のように環境の整ったサービスのお世話になるのも選択の一つだと思います。ご家庭では写真プリントのために室内照明を高演色性蛍光灯に交換し、2000lxD50に統一しよう...なんてなかなか出来ないです。

また、写真そのものの見え方も自発光ディスプレイと反射光のプリントとでは大分印象がかわり、特に液晶ディスプレイの場合にはバックライトの関係で黒が浮いて見えますから、そこから仕上りをイメージするのはある程度の慣れが必要かもしれません。今回はEIZOの液晶ディスプレイと、ちょっと高級な有機ELディスプレイの2つで黒の閉まり具合を確認していたので余計に混乱しました(有機ELの黒は液晶のように浮きませんから真っ黒に見えます)。テストプリントの結果を見た感じでは有機ELの黒に近いですかね。

あとはペーパーの種類によってもコントラストにかなり差がでるので、一概にモニターとの差だけでは語れず、一般的にグロスペーパーは黒が締まりマットペーパーは黒が浮く傾向にあり、今回も例外なくそのような結果が現れています。

MOVIEのHDR(写真のHDRではない)を見たことがある方なら分かると思いますが、黒が締まり白が飛ばないコンテンツというのは驚くほど立体感が出るもので、写真プリントにもその傾向はしっかり現れていて、グロスペーパーの方が立体感が感じられるのは明らか。ただ、フィルムからのプリントと違いデジタルデータからのインクジェットプリントはインクが多く吹き付けられた所程艶が出るため、白飛びしたような所は艶が少なく黒潰れしているような所は艶が出るという特徴があり、飾る場所の照明環境によってはそれが不自然に感じられることもあります。一概に階調再現性の良し悪しだけでペーパーを決められないのが難しい所であり今回の発見。

今回はこのテストプリントを参考に最終的にはモノクロプリント1作品とカラープリント1作品について本番をお願いする予定です。飾る場所の照明環境で色々検討した結果、モノクロはマットペーパー(Hahnemühle Photo Rag)、カラーはグロスペーパー(Canson Platine)の相性が良さそうなのでこれにて最終的なB2サイズプリントへと突入しそうです。実際はB2サイズよりも一回り大きな特注サイズのプリントとなりますから費用はそれなりに掛かりそうですがたまには自分の写真をちゃんとプリントしておくのも良いですよね。

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