Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

北海道の真ん中のほうへ (7)

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All Photo by inos

ここ数日、北海道富良野の日記が続いているために、当ブログを訪れてくれている人達から「いつまで北海道にいるの?」みたいな事を聞かれるのですが、今週火曜日には東京に戻って仕事しております。

さてそんな北海道の話題はもう少し続きます。私がイメージしていた富良野って今日の写真のようなところ。ただこれらは富良野というよりは美瑛ですね。マイルドセブンの丘という名前で有名な場所です。観光客用の駐車場が準備されていてお土産屋さんがあって...という場所ではなく、立て看板一つだけの控え目な主張ではありましたが、どちらかというと賑やかな観光地ではなくこういう場所こそ北海道な感じがするじゃないですか。個人的には今回の旅で一番北海道らしさを感じ取れた瞬間。くどいようですが雨は降り続いておりました。

北海道を車で走ったことのある人から話だけ聞いていたのは「走っても走っても同じ景色」とか「ずっとまっすぐな道」とか「バス停は個人宅の名前」とか、まるで砂漠の真ん中を連想するようなエピソードが多いのですが、実際に行ってみるとそこまで極端な所ではなく、こんなふうに視界いっぱいに大自然が広がる場所というのはそう多くないように思いました。勿論あちこちに巨大な畑や牧草地は広がっているのですが隣接する民家が多かったり幹線道路が通っていたりして、見渡す限りの草原よりは大自然と人工物が共存した景色のほうが多いです。丘の向こうまで果てしなく続く一本道に人っ子一人いない大草原みたいなイメージは、これまで訪れたことのなかった私の先入観が強すぎたのかもしれません。

まあただ北海道はスケール感が違うので同じような景色でも他の土地で見るよりずっと広いですけどね。

今回の旅の中で唯一まっすぐな感じの道があったので慌てて車を停めて写真を撮ってみました。たぶんこういう景色なら有名な場所とかあるんでしょうけれど、道一本まで細かく下調べする余裕もなく今回は行き当たりばったりの偶然ばかりの旅。東京と違ってこちらは急に車を停めたところで前にも後ろにもあまり車は走っていませんでしたし、信号機も無いのですごく快適なドライブが楽しめます。オープンカーでドライブってやっぱりこういう場所だよな...とか。カーナビの到着予告時間がそのまま信用できてしまう事に驚いたりとか。

羊やロバもおりました。車から降りると遥か遠くにいる羊が「何かくれる」と思って全力で走って近寄ってきました。私の顔を見るなり「こいつは何もくれないな」と判断したのか急にそれまでのゆっくりペースに戻りましたけど。こういう場所でのびのび育つ動物は人の目で見ても幸せそうな感じがしますね。少なくとも建物の中で窮屈に育てられる動物が見たら羨ましがるに違いありません。よく魚などでは「荒波にもまれているから身が引き締まっておいしい」なんて事を聞きますが、この景色を見た時になるほどなぁと感じました。確かに同じ動物でもこれだけ環境が違えば育ち方も変わってくるだろうなと。決して肉にして食べたら美味しそう!という目で見ていたわけではありませんが。

最後はケンとメリーの木。車好きの人にとってはスカイラインの聖地みたいな場所ですかね。大きな大きなポプラの木が一本だけ道路脇に生えていました。これも実際に見るまではよほど特徴的な存在なんだろうと想像していたのですが、ここを訪れる道中にも似たような木があちこちに生えていたのですでに感覚が麻痺しており、ここならではの!というほどの感動はありませんでしたが、CMで使われた有名な場所に行けたという満足感が何ものにも代え難いですね。

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