Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

北海道短期集中観光 2017.9(7)

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All Photo by inos

後になって知った事ですが、ここ知床横断道路は11月〜4月の間全面通行止めなんだそうです。雪と凍結が主な理由だと思いますが、恐らく降る雪の量も半端なく除雪車が通るのもままならないのでしょうね。冬の間は毎日のように降りそうですし春まで溶けることもないでしょう...。このタイミングで訪れたのは、知らなかったとはいえ良いシーズンだったということです。

でも私的にはこの峠を通ることを目的としていたわけではなく、そこから見える景色に興味があったのです。話でしか聞いたことのない北方領土というやつをこの目で見てみたいと...!

しかし運悪く峠の頂上付近にある駐車場は深い霧に覆われていて視界不良。躊躇うまでもなくそのまま通過。ところがそこを過ぎて少し走ったところで急に霧が晴れ遠くを眺められるまでに。これはラッキーとばかりに車を降り撮ったのが上の写真。目線のすぐ上に雲がきているのが分かると思いますが駐車場はちょうどその高さに位置したため霧の中だったというわけです。

そして見えました、雲の下、海の遥か遠くになにやら大陸のようなものが。国後島だそうです。

 

あまり長時間道端に車を停めているわけにもいかないので次の目的地である羅臼国後展望塔まで速やかに移動。

ここにはなにやら放送系のアンテナらしきものがいくつかあり、一般向けの展望塔がいったいどれなのかちょっと分かりにくいのですが、他の観光客の行動を見ていると皆小さな建物のほうに歩いて行くので私も着いていきました。すると、規模は小さいですがその建物自体が展望塔と判明。室内からも屋上からも国後島を眺めることができます。

そこで見た年配のおじさんの後ろ姿が、私にはなんだかとても意味深いものに見えましたね。おじさんは双眼鏡から見える景色に何を思っているのだろうと...。

先ほどの峠のてっぺんからの眺めより遥かに近い位置に対岸を見ることができますから、肉眼でもその存在をはっきり捉えられます。そして備え付けられた双眼鏡を使うともう目の前に島が。

調べてみたところ、国後島に限らず現在日本から北方領土に踏み入れる方法は無いようですね。一旦ロシア観光としてサハリンを経由すれば可能という噂もありますが、それを実行してしまうとそこがロシアの領土だと認めた事になるため日本の国益を著しく損なってしまうのだとか。なるほどなぁという感じ。

この後もしっかり自分の目にその島を焼き付けてきました。確かにそこには誰のものともはっきりしない(させてくれない)島があるのだと。

さて、その羅臼国後展望塔から車で数分のところにある「純の番屋」へ移動。ここはドラマ「北の国から2002遺言」の舞台となった羅臼のロケセットを再現したもの。本物は随分アクセスの悪いところにあるらしい。

ここは見た目こそドラマのセットそのままですが中は食堂として経営されているようで、私が訪れた時も営業中でした。今思えばここでご飯食べればよかったかなぁとも。実はここを訪れる1時間半くらい前にちょっと愛想の悪いお店で海鮮丼を食べていたのでした...。まあそういうのも思い出ですか。

 

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