Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

六本木アートナイト2017(1)

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All Photo by inos

今年こそは!と意気込んで迎えた ”六本木アートナイト2017”。9/30の朝から10/1の夕方まで開催されるこのイベントは2009年から毎年行われるアートの祭典。

”アートナイト” の言葉の通り夜通し行われるのが特徴で、六本木ヒルズ、森美術館、サントリー美術館、国立新美術館、東京ミッドタウン、その他多くの商業施設で、アート、デザイン、音楽、映像、パフォーマンスが繰り広げられ近年話題の行事になっています。

今年が初参加となる私、参加!と言ってもライブやフェスとは違うので入場料は無料ですし開演時間みたいなものが事細かく決められているイベントとは違うので、非常にオープンでラフな感じのイベントです。

いつもは下調べゼロが基本の私ですが、一体この巨大なイベントのどこをどう見るのが効率的で満足度が高いのか? その程度の手がかりを掴むべく電車で移動中にスマホにて調べたところによると、六本木ヒルズと森美術館は朝までオープンしているそうなので、時間延長で営業しているとはいえ22時で閉館する国立新美術館を比較的早い時間に見るのが良いとの情報をGET。

とはいえ、国立新美術館は東京ミッドタウンと六本木ヒルズの中間に位置するためそこからのスタートは効率が悪い...。ということでまずは東京ミッドタウンからチェックすることに。私のアートナイトはこの日18時から。

 

東京ミッドタウンの展示と言っても、どこかのフロアにぎゅっとまとめて開催されているわけではなく、エリア内のいくつかのブロックに点在しているため常に地図を片手に歩かないとアートにたどり着くことが出来ません。私はてっきり学校の文化祭のごとくいたるところがお祭り騒ぎになっているのかと思い込んでいましたがそうではないのですね。

で、公式ガイドに写真付きで掲載されており見るからに非日常的なオブジェのような建物が最初の私のターゲットに。その名も「アーク・ノヴァ(ARK NOVA)」と呼ぶそうな。

 

このドーナツ型の風船のような建物は東日本大震災の復興支援として活躍した、高さ18m、幅30m、奥行36mの巨大な移動式コンサートホール。この日は何か催し物があるわけではありませんでしたが、希望者は復興支援の寄付金500円を払う事で内部に入ることが出来ました。勿論 IN。

見たままですがこのホールは風船の原理で空気で膨らんでいます。厚さ1mmの塩化ビニールコーティングのポリエステル製で、3台の送風機で空気が送り込まれており、約1時間で膨らめることが出来るそうです。膨らんでしまえば500人の観客を動員でき、畳めばコンテナに入るらしい。

真ん中の柱のようなものは強度や音響に貢献しているらしい...。東京ミッドタウンには10/4までしか滞在しないようですが、ぜひここでコンサートを聞いてみたいものですね。

 

アーク・ノヴァを堪能した後はミッドタウン内に入ったわけですが、ここでCHANELによるイベントが行われていました。どうやらこのアートナイトに合わせて特別開催されているようで、主に新作の香水の展示がメインのよう...。

まあ私にはあまり縁の無いブランドですし、それを購入するようなお金があったら他に欲しい物が沢山ある!というのが正直なところなのですが、アートな2日間とあって沢山の人で賑わっていたので私もあえてこの場内を通り抜けるように歩いてみると何やらお土産が貰えました。この後CHANELの袋を持って歩くのもちょっと恥ずかしいのでバックに仕舞いました...。

しかしCHANELにこれだけのお客さんが入っている光景って見た事ないですよね。所々にインスタ栄え!目的の撮影スポットが準備されており、日本人も外人さんも皆スマホで写真撮影してましたね。

ミッドタウンのイベントエリアはこんな感じ。もう少し撮影アングルを工夫すべきでしたが、地上も地下もだんだん人が増えてきています。昼間はどうだったのでしょうね。メインは夜だと聞いていたので私は昼間昨日の日記に書いた通り八王子のガーデニングショップに行っていたので見ておりませんが...。

地下フロアに下りると参加型イベントが開催されていました。目の前でアーティストの方が作品を作っているわけですが、およそ我々一般庶民には何を作っているのか分からない。現代アートって 「味です」とか「これが芸術です」とか言ったもん勝ちみたいなところがあって、万人に理解される事よりも人と違う点が重要視されている感じですよね。だから善し悪しというのは我々には分からない。ただ、出来上がったものに面白さが感じられるかどうかは重要だと思います。

そういう意味ではこれらの作品の製作プロセスを見るだけでなく本来であれば完成まで見届けるのがマナーなのかもしれませんが、それに付き合っていたら夜が明けてしまうので 「どんな作品を作ろうとしているのか?」 その方向性だけを見届けて次に移動する事にしました。翌日の昼間行けば完成しているのでしょうね。

   

地上ではミッドタウンの前で何やら不思議な光景が。数名の巫女さんとそこに並ぶ一般人の行列。どうやらここでお参りをすると夢がかなうらしい...。もはや何でもありのアートナイト。これが音を出すライブとかだとご近所迷惑とかで年々開催が難しくなるでしょうが、こういった静かな催しであれば問題ないんでしょうね。

特別なイベントだからかは不明ですがこの日も沢山の外人さんが参加していました。ミッドタウンから見た六本木ヒルズは案外遠いです。ここからいくつかの拠点を巡りながら最終目的はあのビルで開催されているイベントまでたどり着く事。

イベント全体の規模を把握出来ていませんでしたが終電が無くなってしまった場合は朝までイベントを楽しむか、深夜には新宿や吉祥寺行きのシャトルバスが出るらしいので何とかなるだろうと、この時はそう考えていました。

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