Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

HandMade In Japan Fes 2019.7(2)

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All Photo by inos

今回このイベントに足を運ぶ最大の目的はこちらのFishCatさんブースにありました。FishCatさんといえば昨年の同イベントで洒落た一輪挿しを出店しており、ほしーなーと思いつつも当時はまだ非売品だったはずで入手できなかった事が強く記憶に刻まれておりました。

そして今回在庫が豊富にあったら好みの品を選んで購入しよう!と出展者リストにFishCatさんの名前があることを事前チェックしており、いつも2コマ規模の出店で目立つので歩いていてすぐに目に入ってきたというわけで。

現地では全然感じなかった事ですがこうして写真に撮ってくるとFishCatさんのブースはただ広いだけでなく、壁から棚から全部木製ですから設営と撤収は結構大変でしょうね。それゆえ展示がすごく見栄え良く、温かな感じがして作品とのマッチングもバッチリです。

お目当てだった一輪挿しはもはやシリーズ化されており、大きさ、模様、形など、様々なバリエーションでずらりと並んでおりました。1種類の木から削り出されたものは以前からありますが、2トーンカラーは主に新作ですね。どれも非常にオシャレですし形状がまた何とも落ち着きがあって良いのです!

と、そんな一輪挿しばかりに目がいっておりましたが、頭上を見ればランプシェードなども全て木で出来ているじゃないですか!多分それも全部商品。バックに並んでいる時計はもうお馴染みですね。こうして見ると主に旋盤による加工が得意なんですかね? どれもすごく精度良く仕上げられていました。独特の優しい丸みの出し方が特徴ですね。

何かこの延長で、ガラスと組み合わせた苔テラリウム容器とか出来たらカッコいいかもしれませんね。すぐに欲しくなりそうです。

さてさて予定通りこの場で一輪挿しを購入することにしました。人気のブースのようで私の前に2組のお客さんが時計をお買い上げで出展者のご夫婦はてんてこ舞い! でもそれが幸いして実物を前にじっくり吟味する時間が与えられました。

ハンドメイドは勿論ですが素材の組み合わせや模様は全てがイッテンモノですから、こういうものこそネット通販ではなくこうしたイベントに足を運び実物を手にとって自分の目で決める。それが楽しいじゃありませんか! そこに作者の工夫や苦労話が加われば手にする喜びも倍増するというもので。

最終的に迷ったのは上の写真の4点。こうして見ると4つ並べると最高にオシャレですが予算的に全部というわけにはいきませんし、第一初日に私一人で買い占めてしまったらこれを楽しみにこの後訪れるお客さんにも申し訳ないですしね、この中から2点を購入することにしました。

一番右の黒んぼ君は無条件で購入が決定、1つしか買わないならそれじゃないんですけどね、2つセットで使う前提なら組み合わせとして良いかなと。となるともう1つは真ん中の2つのどちらかだと思いました。形はほぼ同じですが素材が違う...。結局右から2つ目の明るい色の方をチョイス。黒んぼ君と並べた時のコントラストが良い感じですし、メープルのような木目が私好みでした。つまり右2つをお買い上げ! とても良い買い物が出来ました。

話によるとこの一輪挿しの製作は見た目以上に手間がかかるそうです。旋盤で切り出していくのは間違い無いと思いますが、一番難しいのは素材の異なる2色の繋ぎ目なんだとか。そこにデザイン上わずかな段差が作られているんですね。想像するにその段差をつけなくて良ければ比較的簡単というか最終的な形状だけ意識して削れると思います。

しかし段差をつけるとなると、予め2つの素材をプレスして一体化させたブロックから旋盤で削っていく際、ちょうど素材の繋ぎ目の位置で削る量を変えなければいけませんから、その精度を出すのが難しいのだと思います。段差の位置と素材の色が変わる位置をぴったり合わせる作業ですね。それが回転方向に対して全周ですから回転のブレもあったらダメということですね。

上下バラバラに削って、最後に2つをくっつければその精度は出しやすいでしょうが、その場合はセンター出しが難しくなるほか上下方向に強力にプレスが出来ないでしょうから繋ぎ目の密着が難しくなりそうです。多分作者にしかわからない苦労が色々あるのでしょうね。大事に使っていきたいと思います。

さて、こちらは今回が初出店となるmokmoさんブース。何やらオシャレな時計がいっぱい並んでおりました。WEBページを拝見したところどうやら私の地元長野県のショップなんじゃないかと! 急に親近感が湧いてきます。

話を聞かせていただいたところ、どうやらこれらの時計はフルオーダーメイドにより自分だけのオリジナルデザインで製作出来るようで、フルオーダーと言ってもベースにするプレートサイズなどはある程度の規定があるのだと思いますが、そこにプリントする柄などは模様の元となるテクスチャ素材を送ればそれを使って製作してくれるのだそうです。勿論すでにデザイン済みの通常ラインナップも準備されているようなのでその中から選ぶも良し!

いえ、それだけなら私もそう驚きませんが、今回ちょっと感動したのは下の写真。意味わかりますかね? そう、茶色に塗られている部分とその周辺で木目が繋がっていないのです。茶色いところは確かウォールナット(マホガニーだったかも)と言っていたと思いますが、とにかく周辺は別の木材で茶色いところだけがウォールナット、それでいてその境界にはつなぎ目が見当たらない。これはなかなか謎めいた手法が用いられており斬新で素晴らしい技術だと感じました。この延長で更なる発想の飛躍がすごく楽しみです。時計だけでなくいろんなインテリア雑貨が出てくると面白そうです。

今後ハンドメイドフェスやデザインフェスタの常連さんになってくれるかもしれませんね。

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