Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

サイクルモード 2017(1)

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All Photo by inos

東京ビッグサイトで開催された東京モーターショーに続き、幕張メッセで開催されたサイクルモード2017へ。車がビッグサイトで自転車が幕張メッセって本来逆じゃないか?という気がしますけど世間の動向がそうさせているのでしょうね。車離れの将来が心配になります。

私自身サイクルモードへ足を運んだのは多分これが2回目。前回は2011年の日記に残っていましたから実に6年ぶりですか。そりゃそうです。私は浜名湖にて開催されるClassic MINIのイベントJAPAN MINI DAYに毎年参加していますから同日開催のこちらにはこれまで参加できなかったのです。

今年は2日ほど前から体長を崩し、動けないほどではないが普通に生活するにはちょっと体がだるい!という質の悪い風邪をひいてしまい、深夜から寝ずに走り続けるMINIのイベント参加は断念。代わりにこちらの自転車イベントなら展示会を数時間見てくるだけですから多少の無理も出来るだろうという判断。

結果、帰宅後なんだか昨日より体がだるい...。明日も休みですから大事を取って安静にします!

サイクルモードと言えば恒例なのが各メーカーのデモ車両の試乗。幕張メッセという広いイベントホールが選ばれる理由は恐らくそこにあって、ホール内から外へと続く特設コースを自分では買えないような高級自転車で自由に走る事が出来ます。ただ私はそんなわけであまり冷たい風に当たるわけにもいきませんで、今日は展示物を眺めてくるのみ...。

各ブースじっくり見てきましたが、トップバッターは日本が誇るコンポーネントメーカーSHIMANOブース。今回のイベントで恐らく最大コマ数を確保し大々的に新製品の展示を行っていました。なんだか照明も強めで一際明るかったような印象もありましたね。

 

ブースセンターで眩いくらいに輝いていた自転車。一目惚れとはこの事でそのフレームの曲線美ときたら金属むき出しのトレンクルとは対照的なペイントの柔らかな仕上げがたまらない...。いや、どちらが良いという話ではなくて、素材無垢に見慣れた私にはこうして丁寧に仕上げられたフレームというのが新鮮でして。

ペイントはされていますが遠目にもフルカーボンフレームである事は明らか。だってフレームのどこにも接合部が無く、溶接の痕が見当たりませんからね。そして各パーツの角が金属にしてはやたらとアールを描いていて鋳造以外では難しい造形。でも自転車のフレームを鋳造で作るはずないですからやっぱりこれはカーボンなわけで。

フレーム形状が美しいと白一色のデザインでもここまで存在感が出るのか!としばらく眺めてしまいました。また、色温度の高目なフレームの白に対して、カーボンポストの黒がまたハイコントラストで美しい。こちらもカーボン柄ではなくやはり黒に塗装されておりました。

さて、SHIMANOブースの目玉は上の自転車ではございませんで、このハンドルの展示が全てを物語っております。ULTEGRA Di2 。ついに自転車の未来を見た気がしました。いえ、早い人はもう半年も前から使っているんですけどね。私がこの目で見たのが今日が初めてだったというだけで。

フライバイザワイヤによる電動変速装置とでも言いましょうか。つまり変速レバーから変速機までがワイヤーで繋がっておらず、電動でディレーラーを動かしシフトチェンジを行うというもの。

構造的にレバー制御にこだわる必要はないのでハンドルの好きな位置にスイッチを追加する事でその操作でも制御可能。展示されていたデモ機はその動作が分かりやすいよう、F/Rディレーラーがハンドルの目の前に設置されており、ハンドルレバーを動かすとロボットの手の如くぎゅぃーぎゅぃーっとレスポンス良く動きました。

こうした電動コンポを使うメリットとしては、気温の変化や経年変化によるワイヤーの伸縮の影響がなく一旦取り付けてしまえば極めて正確に動き、物理動作を人の手で行わずスイッチ一つの軽いタッチで重たいディレーラーを動かせるため手が疲れないという利点があるかと思います。変速で手が疲れるって!って笑われそうですが、1日100kmとか走ると変速もかなりの回数行う為指が筋肉痛になったりするんですよ。私だけでしょうか。

更にデモ機の操作を繰り返してみて分かったのは、リアディレーラーの操作をするとフロントディレーラーも微妙に連動するということ。リアディレーラーを動かし変速が行われると多かれ少なかれチェーンラインが変わり、場合によってはフロントディレーラーにチェーンがカラカラと擦れる事がありますが、それを回避する為にこのコンポーネントは自動的にライン位置が計算され、リアディレーラーの位置に応じてフロントディレーラーが僅かにオフセットされるのです。ハイテクですね。

制御や電源ケーブルが繋がっているのでワイヤレスとは呼ばないのでしょうが、少なくとも硬いワイヤーをラインを考えながら引き回すというこれまでの常識はもう過去のものになろうとしています。

あ、でもコンポーネント用のバッテリーが切れたら変速できなくなっちゃいますけどね。その時はまずフロントディレーラーが動かなくなり、それでも乗り続けているとリアも動かなくなるという設計だそうです。いずれその程度の電力は回生ブレーキで発電するようになるんでしょうね。

   

ハイテクっぽいものはSHIMANOブースだけでなく会場のあちこちで目にしました。最近は自転車トレーニングというとこんなふうに液晶画面に向かって走るのだそうです。実はこのシステム私の知人も自宅で使っています。

自分の足でペダルを漕いだ結果が、画面に表示され、速度、距離、平均速度、走行時間...まあそういうのを想像すると思いますが、そんなのはもう昔の話で、今は自分に合ったコースを設定すると画面にはテレビゲームのような走行映像が表示され、坂道に差しかかればペダルは自動的に重くなりおのずと変速のタイミングも掴めるらしい。とは言え同じ勾配の坂道でも実際はサイクリスト本人の体重によって必要とされるエネルギーは変わるはずなので、恐らく体重等のプライベート情報をあらかじめ入力しておく事でペダル負荷が増減されるのでしょうね。場内ではプレゼントを掛けたちょっとした大会も開かれていました。

いろんなメーカーが同じようなものを展示していましたが、きっとソフトウェアの作りとか専用ローラー台とか少しずつ違うのでしょうね。どこのブースも大人気だった事だけは間違いないです。

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