Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

思いやりが大事

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All Photo by inos

腰より低い位置に台が置いてあれば ”椅子” と書いてなくても人は座る...。そんなふうに環境が人に対して与える意味をアフォーダンスと呼ぶのはよく知られていますが、近年はスマートフォンで好きなアプリケーションを使う時代、コンピュータープログラマーでなくても ”アプリ” というワードが日常的に使われるようになった現代はアフォーダンスに近い意味合いで ”UX” という表現も広く用いられるようになりました。UX(User Experience)は使用者がサービスや製品から得られる体験みたいな意味ですね。

そんなアフォーダンスやUXについて5時間以上も議論した日。残念なことにデジタル機器の多くは意味より事情が優先されていることが多く、使う人を選んだり小さな文字の注意書きが付属します。

物事は多角的に考えた方が良い場合と、自らの経験からなる未来予想図で道しるべとなるポイントを提供した方が良い結果を生む場合があると私は考えますが、いずれにしても自分がどうしたいかとか、こうなれば良いと期待するものではなく、相手の目線や立場で考えることが重要だと常々感じています。

ものづくりって多分、思いやりのある人が考えて、腕のある職人が形にするのが一番良いのかな?と。最近のAppleさんの製品に魅力を感じないのはそんなところに原因があるような気がします。

今日の写真がこの話題とどう関係があるのか...。大いに関係があるのです。この写真を見ただけで2つのエスカレーターはどちらが上りでどちらが下りか分かりますか? おばちゃんの後ろ姿がなかったら分からないですよね。向かって左が上りで右が下りとか、赤い手すりが上りで青い手すりが下りとか、考えなくても直感的に分かるような設計を ”デザイン” と呼ぶのが自然ですが、世の中にはまだまだ人に優しくないデザインのものって多いと思います。

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