Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

北海道短期集中観光 2018.8(2)

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All Photo by inos

今回の北海道観光は天候次第でルート変更を余儀なくされることは目に見えていましたから東京出発前からいくつかのプランを組み立ててありました。2日目のコンディションが良いと予想される場合、そこに重要なウェイポイントを置くことになりますから初日にどれだけその他のポイントを巡れるか、それ次第で諦めなければいけないスポットが見えてきます。

昨日紹介したオトンルイ風力発電所、サロベツ湿原センターに続き夕方になって訪れたのは稚内公園にある南極観測樺太犬訓練記念碑。私が小学生の頃「南極物語」という実話を元に作られた映画が注目を浴びましたが、その主役となった犬たちの記念碑がここ稚内にあると知り今回足を運んでみたいポイントでした。

南極に置き去りにされた犬たちの壮絶なドラマは今でもしっかり思い出せますし、前例の無いその内容には当時強く心を打たれた記憶があります。南極は遠い大陸という印象でも犬たちはここ稚内で訓練されていたと聞くと随分身近な話だったと再認識させられます。

記念碑の写真は車と海も一緒にフレーミングしたかったため裏側から撮っていますが、普通は正面から見ますから逆向きです。

同じく稚内公園の敷地には他にもいくつかのモニュメントが点在し、氷雪の門と呼ばれる樺太島民慰霊碑は稚内の観光案内などでもよく目にします。また、ここからは稚内市が俯瞰で眺められるため自分が宿泊するホテルを含め全貌がつかみやすいのが特徴ですね。ただし風を遮るものがないので強風をもろに受けながらの撮影です。

本来であればこの後は宿泊先のホテルに向かう予定でしたが、翌日の天候が悪化した場合に備え念のためこの日のうちにノシャップ岬までを見ておくことにしました。

この時点で時刻は御覧の通り18時過ぎ。晴れのピーカンならともかく雨の日没は早いですから、実はこの時点で辺りは薄暗く写真はISO感度を上げて明るく撮影しています。まあ、現実の明るさを残さずにそんな撮り方をして何の意味があるのか?という疑問も湧いてきますが、ブログ掲載にあまり暗すぎるのも意味が通じませんからここでは見栄え重視という事で。

知人から「ここノシャップ岬から見る夕日は格別だ!」なんて話を吹き込まれていたものですから、こうして夕日どころか雨と強風が伴う最悪のコンディションでは「いったいどこが良いのか?」という疑問しか残らず、やはり観光とか旅行とかその場限りの感動というのは行った人自身が感じて帰ってくるものであり、期待して行くものではないと改めて思いましたね。この日もここを訪れているのは私ともう一人のみ。繁忙期はオープンしていると思われる出店にも明かりは灯っておらず窓はかっちり閉ざされたまま。滞在時間3分...次のポイントへ。

北海道ですからどこへ行っても漁が盛んであることは間違いないと思いますが、ここ稚内は釧路に並ぶくらい漁業が中心の土地だと感じました。様々なタイプの漁船があちこちに停泊していますが主に中型から大型のモデルが多かったように思います。稚内はミズダコの漁獲量日本一と言われていますからこれらの船はそういった漁に使われるのかもしれません。私もこの晩はホテルで聞いた車屋源氏という有名なお店でタコしゃぶを頂きました。お店の人に色々教えてもらったところミズダコって大きいものは5メートルにもなり、体重も50kgを超える事もあるんだとか...。化け物みたいなタコですね。タコしゃぶはスライスの仕方とか鍋とか付けダレなどがお店によって異なるらしくそこで勝負をしているそう。車屋源氏さんはさすがに有名だけあって美味しかったです。白菜ではなくレタスを鍋に使うというのも独特でした。3色丼をセットにして満腹。

さて、ノシャップ岬から見えた丘の上の緑の巨大な球体、ただならぬ存在感だったためこれもホテルで聞いたところ、どうやら自衛隊のレーダーが格納されているらしいです。普通はレーダーというとパラボラアンテナみたいなのがくるくる回っているイメージですが、こちらのは全部球体。恐らく雪が多く降る地方なので球体の中にアンテナが格納されているのだろうとの事。なるほどと思いましたね。領空侵犯を細かく見張ってくれているんでしょう。

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