Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

青ヶ島・八丈島・短期集中観光(3)

By
All Photo by inos

本日朝のヘリコプターで青ヶ島から八丈島へと移動しましたが、青ヶ島ネタがまだ続きます。ここからはタイムリーな内容ではなくなる点ご容赦くださいませ。

上の写真は島唯一の港である三宝港。青ヶ島は海面から200メートルもの高さまで切り立った岸壁で周囲を覆われており、外部から上陸しようにも人間にはまず不可能な地形。唯一着岸出来るのがこの三宝港というわけ。

しかしちょっと海がしけるといとも簡単に波がこの桟橋を飲み込みます。防波堤がありませんから外海の強い波が直接打ち寄せるのです。この日は至って穏やかだと言われていましたがそれでも波の打ち付ける強さには恐怖を覚えました。

この桟橋で島民はよく釣りをしているそうです。私が宿泊している民宿に村長さんがやってきて、「おい、釣れたの持ってきたぞ」って民宿のおばちゃんに手渡していたのはたった1時間で釣りあげたという巨大な魚たち。20匹くらいありましたから3分に1匹のペースで釣れる計算です!

釣れた魚はその日の晩御飯にお刺身で出てきました。私が宿泊していた民宿はビジネス宿中里。この島で一番大きな民宿と言われていて歴史は長そうです。

到着した際、その外観にはちょっと抵抗を覚えましたが、室内はとても綺麗。工事などの仕事目的で来ている人と観光客は完全に建物が分けられており、多分料金や部屋のクオリティとかに差があるんじゃないかと思います。

食事はこの食堂で一緒に食べる感じ。宿泊している人の名前が書かれたプレートがテーブルの上に置かれており、自分の席に行けばその日のメニューが並べられています。どういうローテーションかはわかりませんが、いろんな人の情報によれば、観光客の初日の晩御飯は島寿司になるんだとか。

例外なくこの日の私のメニューも島寿司でした。民宿の優しいおばちゃんは、朝から晩までずっと厨房の中で料理を作ってくれています。何しろ最大50人近くも泊まれる5棟からなる民宿で、全員分の3食を準備しないといけないわけですからね、そりゃ大変だと思います。

食べたら運動!これ鉄則。私はどこへ行っても弾丸トラベラー的なスケジュールを立てるので、限られた時間の中で小気味よく観光します。

さて上の写真の緑のエリアは一体何でしょう? まず考えても分からないと思います。これは平地の少ない島ならではの水源で、ここに降った雨水を集めて貯水しておくのだそうです。なのでかなりの広大な面積がそのエリアに使われており山肌の一角がこの緑のコンクリートで固められています。傾斜角も凄いです。

小さな島で海水以外から水を確保するのは容易ではないのですね。特にカルデラの場合は山が山らしくありませんから土に染み込んだ水が麓の井戸から出てくる!みたいにはいかないのでしょう。その証拠にこの島に川は無さそうでした。

どうでしょう、この芸術的な苔と階段のコラボレーション。先ほどの広大な水道施設の辺りに車を停め、歩くこと10分くらいでここ “尾山展望公園” に到着します。昨日紹介した大凸部のすぐ近くで、標高もほぼ同じくらい。でもこちらのほうが足下が歩きやすく整地されているため、登山道のような大凸部よりは行きやすいです。

結果的に私は2日間でこの場所に4回登りました。色々目的があったのです。

尾山展望公園から見る夕暮れはなかなか感動的でした。青ヶ島は高所から島の内部を眺めればクレーターのような特徴あるカルデラが見下ろせ、外側を見ればまさに360度が海。深い森と広大な海の自然が作り出す造形美、地球の上に自分は生きている!そう思わせてくれる場所です。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)