昨日紹介したDAMDさんのDEFENDERタイプジムニーと並んで展示されていたのがベンツのゲレンデを模して造られた “LITTLE G”。オリジナルでも真四角な新型ジムニーはベンツのシルエットとそっくりという事で、海外では ”BabyG“ なんて呼ばれ方をしているそうで、だったら本気でやっちゃいましょう！という発想で作られたのがこちらのモデルというわけですね。

確かにこうしてみるとベンツに見えます。エンブレムはDEFENDER同様、オリジナルのスリーポインテッドスターなど付けてしまうと政治的に引っかかるでしょうから、こちらもそれとなくイメージだけ伝わるデザインのものが付けられていました。でも本気でこのエアロを購入する人ならスリーポインテッドスターを手に入れてくっつけるのでしょうね。

個人的に気に入ってしまったのがこのヘッドライト。最近の車はベンツにせよJeepにせよ新しめのSUVにはプロジェクタータイプのLEDヘッドライトが搭載されていてデザイン的にも洗練された感じを受けますが、ジムニーにこのライトの組み合わせもなかなかカッコいいですね。

ノーマルジムニーにも装着可能なパーツなのかスタッフの方に確認したところ、実はこのライトはハーレーか何かのバイク用のものを流用しておりこのイベントに間に合わせるために強引に付けてみたんだとか。このベンツ変身キットに含まれるものではなく公道使用が出来るかどうか、また車検を通過出来るかどうかについても未知との事。ぜひ商品化してほしい気がしますね。

また、ジムニーと言えば（この場合はLITTLE Gですけど）ルーフキャリアがとても似合う車ですよね。私など載せる荷物もないのにキャリアは付けたいと思ってしまうくらい。車中泊前提でお出かけして、いざ寝ようと思ったら車内が荷物でいっぱい！ってな時に屋根の上に載せておく！みたいな使い方でも良いような気はしますけどね。アルミ製の製品も存在するようなので気になる所ではありますが、これを着けてしまうと洗車が恐ろしくやりにくくなることは明白なので安易に手を出せません。

最初から白いボディーを想定しているかのようなホワイトアウトされたテールランプ類。そこはカラーのほうが好き！という人もいるとは思いますが、このボディに関していえば確かにモノトーンの仕上がりがベストマッチかもしれません。エンブレムにはしっかりG066の文字が。

また内装もとことんモノトーンにこだわって、いかにも高級感あるベンツのその雰囲気を出してみましたという感じ。トータルコーディネートが実に上手いですね。というかお手本あってのドレスアップですからおのずとこういう仕上がりに近づくのでしょうが。

こちらのベンツゲレンデバージョンにもジムニーシエラ版があります。ベンツと比べ小さめジムニーでもシエラであれば迫力のオーバーフェンダーでそれなりの存在感が出ています。

ジムニーに限ったことではありませんが、SUVの多くの特徴であるリアハッチに取り付けられたスペアタイヤ。実はこのスペアタイヤの収めどころが実に難しいと感じています。

ノーマルのまま裸のタイヤをそのままつけておくのも良いですが、あまりにのっぺらぼうでステッカーの1枚も貼りたくなる。実際ジムニーの標準オプションとして数種類のステッカーが選べるようになっていますが、それとて直射日光に当たり続ければきっと色あせてみすぼらしくなっていくでしょう。だからと言ってそもそもスペアタイヤなど使う機会はほぼ無いだろうと、タイヤそのものを取り外してしまうと今度はリアハッチにスペアタイヤ形状の跡が残ってしまってカッコよくない。

一番スマートで美しいのはそれこそベンツゲレンデのようにハードタイプのカバーを付けてしまうというもの。純正オプションにはない選択だからしてサードパーティもしくは他車の流用パーツとして入手すれば良いのでしょう。

心配なのはこうしたカバーって実は表から被せてあるだけでハッチ側までを覆いつくすものではないため、雨が降ればこのケースの中に水が入って、金属なら錆びるとか、ゴムなら硬化するとか色々マイナスもありそうです。パーツの劣化はなくとも一晩雨ざらしで駐車しておき、翌日走り出せばケースからジャジャヤーと水がこぼれてくるんじゃないかと思います。そこら辺の情報ってなかなかネットにも転がっていないので真相は知りませんが．．．。

内装もシックに決まっていてやはりトータルコーディネートが上手いですね。LITTLE D、LITTLE G、いずれもこれらのキットは間もなく発売されるらしいですから、こういう車が本当に街を走る日もそう遠くないようです。あまりの完成度の高さに知らない人が見たら、「あのベンツちょっと小さくね？」 って感じでしょうね。