Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

TOKYO AUTO SALON 2019(9)

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All Photo by inos

もうそろそろお腹いっぱいだなぁ...と思っていたところに見えてきたのはSUZUKIブース。オートサロンはアフターマーケットを主とするイベントですが、大手車メーカーも自らオリジナルのカスタムカーを展示しています。市販化は別にしてもさすがは純正!と思わせる完成度の高さが特徴ですね。

SUZUKIブース内にやたらと人だかりが出来ている一角は勿論ジムニーコーナー。でもそこに集まる人の多くは定期的に開催されるプレゼンテーションを彩る綺麗なお姉さんの写真撮影目的で、開始前から場所取りする意気込みらしいですから、これでは肝心なジムニーが見られないと判断、近くにいたスタッフにプレゼンの終了時間を聞いて出直しました。

確かF1の世界ではレースクイーン廃止の方向性とのニュースを昨年聞いた気がしますが、こうしたイベントも真剣に考えてもらいたいと切に願います。せめて別会場でキャンギャルコンテストみたいな形にしてもらえれば、目的別に来場者を分けられて皆ハッピーだと思うのですけど...。

軽のジムニーをベースに造られた ”Jimny SURVIVE”。実用一点張りのジムニーをお洒落に乗れる車に仕上げたのが新型ジムニーとするなら、この車はそこに遊び心を取り入れた感じ。色んなものがゴテゴテと装着されている割に軽そうに見えるのはマットシルバーのカラーリングセンスがプラスしての事でしょう。この色が純正色で選べたら私もこれにしていたかも!

その名の通りアクティブに大自然の中を走る事を前提に作られているようで、ウインチ、ラダー、ハイリフトジャッキを搭載し、それらがドレスアップを兼ねる事で実用性と見た目のバランスを上手く完成させている感じ。流石にそこまで巨大なハイリフトジャッキを持ち歩くことはないような気もしますけどね。

2インチから3インチのリフトアップ、やはり私としてはジムニーはナローボディでハイリフトが好みです。シエラのワイドボディもかっこいいんですけどね、今の愛車Classic MINIがオーバーフェンダーのワイドボディ方向なので次の車はナローボディーでいきたいと思っています。

はめ殺しにされたリアクオーターガラス、サバイバルな環境を走行してもガラスが割れたりしないようにという狙いだと思いますが、このシャッター方式と言いますか、お風呂の蓋方式は車中泊用のプライバシーシートへの応用として良いアイデアだと思いました。

ジムニー用のプライバシーシートは純正からも社外製でも販売されていますが、その多くが黒い一枚のシート状のものを吸盤で窓ガラスに張り付けるタイプですから、布製なら収納こそコンパクトになるものの窓に張り付けている時の剛性感やピッタリ感に欠けるでしょうし、一枚板のものは不要な場合の収納に場所を取ります。こうしたお風呂の蓋方式のシートが販売されれば一石二鳥かなと。

標準のウレタンバンパーと違ってこのロールバーみたいな2本のパイプ状のバンパーがかっこいいですね。場内に展示されていた各社のデモカーを見た感じでは、標準のウレタンバンパーを取り外しこうしたシンプルなミニバンパーに変更した場合、グリルとの間に隙間が出来、ボディーの接合部みたいな内側の処理がそのまま顔を出してしまってあまり美しくなかったのですが、こちらは流石にメーカーが作るカスタムカーだけあってそうした隙間の処理も非常に美しく仕上げられています。

この ”Jimny SURVIVE”あまりに完成度が高いのでこのまま発売してほしいくらいですね。

こちらはシエラベースで造られた ”Jimny SIERA PICKUP STYLE”。大げさにカットされたリアは完全なるピックアップトラック仕様。これはこれでこのまま市販化されていてもおかしくない完成度。

詳細は確認しなかったのですが、このシエラは単に後ろをカットしただけなんでしょうかね?なんだか随分全長が長くジムニーシエラのボディにしては大きく感じました。カラーリングによる錯覚でしょうか。タイヤもかなり大きなものを履いているように見えます。

車室が減った分荷台に沢山の荷物が積めますが、トラック的なこうしたデザインは実用性を考えると好みの分かれるところだと思います。単に荷物を積みたいだけなら屋根付きのほうが天候に左右されずに載せられるわけですから、こうしたスタイルが必要なシーンを考えてみると、あえて荷台に載せたい荷物がある場合ですよね?

例えばサーフボードだとかキャンプの時の薪だとか、そういうのを斜めに立てかけて走るととてもかっこよさそう。見せる運び方!って言うんですかね。

ジムニーを買って、後から屋根を切ってしまう人もいるくらいですからこういう車が最初からカタログに載っていれば喜ぶ人もいるかもしれません。遊びだけでなく実用性を求めてトラックタイプを望む人もいるでしょうからね。

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