Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

青ヶ島・八丈島・短期集中観光(1)

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All Photo by inos

あれが “選ばれし者だけが上陸出来る” と言われる幻の島 “青ヶ島”。

東京から南へ360km。船も飛行機も直行便は無いからしていずれも八丈島経由となりますが、断崖絶壁で囲まれた島への着岸は極めて困難とされており船の就航率は5割程。島の地形から空港の建設は難しく1日1便のヘリコプターは9席のみ。

世界的にも珍しい2重カルデラという地形に日本一人口の少ない村。この世のものとは思えない満天の星空と聞けば私が行かない理由はない...。

「いつかは行ってみたい」を「明日行ってみたい」に。そう考えた時から人は行動に移せるのです。

全てはこのチケットを中心に動いている...。そう表現しても過言ではないくらい、これが無ければこの島に行くことはほぼ出来ません。9人しか乗れないヘリコプターのチケットは搭乗の1ヶ月前朝9時より電話予約を受け付けていますが、もうその競争率ときたらジャニーズ嵐のコンサート顔負けで、2台の電話を駆使して掛け続けても実際に繋がるのは20分後くらい、その時点で既に満席。

ネット予約もあるのですがそちらはなぜか12時だったか13時だったか電話予約よりも遅い受け付けだったと記憶しており、恐らくそういった理由もあって皆が電話予約に集中するのだと思います。

そして私はというと、本当は2月8日出発にしたかったんですけどね、どうしても予約が取れないためたまたまキャンセルが出た2月7日出発になったというわけ。

ただ、皆1ヶ月も先の予約をするわけですからキャンセルだったり変更も結構出るようですが、いずれも朝9時の争奪戦で手に入れるのは困難。ところが実はネットにて深夜などにチェックするとキャンセルの掘り出し物が見つかるというコツを掴んだのでした! 皆予約は朝9時だと思っていますから皆が油断している夜のキャンセルをネット予約で勝ち取る!これが現実的でした。

平日だというのに朝は始発電車に乗って7時半の飛行機でまずは八丈島へ。そこからヘリコプターに乗り換えていざ青ヶ島へ!

そこでも色々ドキドキがありました。今回の私、この島では天体撮影と、写真撮影と、空撮の3つを目的として計画しましたからとにかく荷物が多い。35リットルのバックパックはほぼ機材だけでパンパンになり、衣類は入れる場所がないので雪だるまのように着込んで向かいました。

それでも機材の重さは15kg弱くらい。上のチケットでも超過手荷物料金を別途取られているのが分かるかと。そしてバッグの中身は怪しげな機材ですからね。カメラだけなら良いですが、リポバッテリーは形状違いで沢山持っているし、赤道儀なんて鉄の塊ですからね、X線で怪しいからと取り出してみたら目盛のついたダイヤルだらけで、電源を入れたらステッピングモーターのチッチッチッチって音が聞こえれば「おい何だこれは!」ってなりますよね。

実際はそんな心配はいらなかったみたいですんなりスルーされました。

人生2度目のヘリコプター。それもこのヘリはぎっしりハイテク機材が並んでいるように見える...。いきなり垂直上昇でホバリングかと思いきや数メートル前進してからのホバリング。スキッドタイプではないヘリならではの発進かな? なんて思いました。

あ、座席はもちろん最前列ですよ! 基本的に自由席で早い者勝ち!と知っていたため、徒競走のごとく不自然な早足で乗り込みました。乗り込む前のヘリの外観は当然歩きながらウエストレベルで撮影ですよ!足を止めたら最前列取られちゃいますから。

これは私が寝不足だったから見間違えかもしれませんが、この手のヘリは自動操縦機能付いているんですね。後ろからじっとパイロットの手元を確認していたところ、離陸と着陸以外は操縦桿握っていなかったように見えました...。

八丈島からは20分程のフライト。ローターやエンジンの音以上に、ドアのヒンジの遊びがガタガタうるさかったのには参りましたが、それも空を飛んでいるという実感にはプラスに働きました。

フロントガラス越しに青ヶ島が見えた時の感動は長崎の軍艦島を見た時のソレに似ていて、想像の世界が現実に現れたという意味では、アイドルやアーティストを追いかけるコアなファンが本人を前に涙を流してしまう気持ちが分かった気がしました。

近づくほどに見えてきた断崖絶壁の迫力、海面から200メートルもの絶壁で囲まれた島。これはまさに海の中に出来た噴火口そのものです。

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