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1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

エアコンの構造に不満

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All Photo by inos

蒸し暑くなってきました。砂漠みたいに乾燥しすぎも困りますけど、やはり湿度の高い暑さは苦手です。自宅にいる間は基本的にエアコンは掛けっぱなし。不経済だとかエコじゃないとか言われても蒸し暑さだけは我慢できません。

そんなエアコン、室温よりも湿度管理の目的で使用する場合は使用するモードに迷います。「冷房」か「ドライ」か。

普通に考えたら暑いなら冷房だけあれば良いのですが、我が家のエアコンは冷房で運転した場合、最初のうちはすごく快適な冷たい風が出てくるものの、設定温度まで室温が下がるとファンは回っているのにコンプレッサーだけが止まるのか、単なる送風となりそこから一気に湿度が上がります。その場合エアコン運転前よりも湿度が上昇し酷い時は70%近くまで上がることがあります。むしろ不快...。

エアコンの原理からしてそうなるのは当然で、設定温度まで下がるまではコンプレッサーが動作しエバポレーター(熱交換器)はキンキンに冷えていてそこにファンで空気を送り込むわけですから冷たい空気が出ます。同時にエバポレーターには大量の水滴がつきますが大抵はドレインホースから屋外に排出されます。しかし一旦設定温度まで室温が下がるとコンプレッサーが止まりエバポレーターはだんだん温まってきますから、空気中の水分を吸着するどころかそれまでに付着していた水分が蒸発し始めます。ファンは止まらず風を送り続けるのですから洗濯物に風を当て続けるようなものですね。大量の水分が部屋の中に放出され一気に湿度が上昇。

では冷房ではなくドライモードを使った場合はどうか? 構造が一緒ならモードを変えたところで結果は大きくは変わりませんね。

ただ一つ分からないのは最近のエアコンってドライモードを選ぶと温度設定が出来なくて、説明書によると現在の室温よりもプラスマイナス1℃の範囲で除湿を行います!みたいなことが書かれているんですよね。エアコン君は現在の温度をどう認識しているのか? 運転開始時が25℃だったとしてドライモードを使用し24℃になったとする...しかし現在の室温のプラスマイナス1℃といったら、今度は24℃を基準にプラスマイナス1℃でプラスなら25℃、マイナスなら23℃になりますよね? これは理屈ではなく実際に運転させるとそういう具合にどんどん室温が下がっていて22℃とか21℃になってしまいます。それでも時々コンプレッサーは止まるので結局湿度は下がらず70%くらいまでは平気で上昇する。一体どこが快適なんだろう?

私が20年くらい前に使用していたエアコンに唯一こうした悩みとは無縁の快適なモデルがありました。おそらく内部の原理は一緒だと思いますが、ただ一つの違いは ”設定温度まで下がるとファンが止まる” というもの。そう、コンプレッサーが稼働していて冷房が効き室内がカラカラに乾燥した状態から設定温度まで室温が下がりコンプレッサーが止まるとファンも止まる、つまりびしょびしょになったエバポレーターに風があたらないので湿った空気が部屋の中に送り込まれることなく湿度が上がらないのです。これは最高に快適でした。

しかし最大の欠点はエアコン内部が濡れている時間が長くなるのでカビが生えやすいのですね。現代のモデルのファンが回りっぱなしなのはカビ対策なんだろうなと。

確か高級なエアコンになるとコンプレッサーが稼働している時間が長くても室温が下がりすぎないようヒーターで空気を温める機構を持ったものがあると聞いたことがありますが、エアコン本体が高額になるのと電気代も跳ね上がりますよね冷房と暖房を同時に使うようなものですから。でも確かにそれなら室温が下がらないのでコンプレッサーは止まらず湿気が部屋の中に放出されませんから快適でしょうね。

という事は、ようはコンプレッサーを止めない方法を考えれば良い訳ですからもしかすると大きな部屋に小さなエアコンを取り付ければコンプレッサーが止まらず快適なんじゃないかと。もしくはコンプレッサーに連動してファンを止めるモードも選べるようになっていれば良いかも。

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