Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

横浜サイクルスタイル2019(1)

By
All Photo by inos

今年も横浜赤レンガ倉庫にてこのイベントが開催されました。横浜サイクルスタイル2019。

この土日での開催は認識していましたが、週間天気予報によれば土曜日よりも日曜日の方が天気が良さそうでしたから昨日は我慢して今日出かけたわけですが、蓋を開けてみればどうやら今日の方が怪しい天気。結論から言ってしまうと15時にはパラパラと雨が降り始めました。それでも1時間毎の天気予報を確認していましたから逆算して自宅を出発、全て想定内でイベントを楽しむことができました。

会場入り口付近に展示されていたMAVICのイベント車両。まあMAVICがなんなのか分からない私にはこの展示がどんな意味を持つのかさっぱりわかりませんが、ここで足を止め写真を撮っていく人がちらほらいたくらいですからきっと有名なメーカーなんでしょうね。どちらかというと小径車やシティサイクル系がメインのイベントにこうした競技車両が展示されるのは珍しいですね。横浜サイクルスタイルでは初めて見たかもしれません。

こんな天気だからなのか、今回のイベントは出店者のブース数が幾分少ない気がしました。もちろん来場者数も例年の3割減と言った感じ。そのおかげで試乗したい自転車が待ち時間なく直ぐに乗れるのは有難い限り。そう、このサイクルスタイルイベントは赤レンガ倉庫の敷地内に特設試乗コースが作られており、好きなメーカーの好きな車両に無料で試乗することができます。周回数や時間も決められていませんから好きなだけ乗ることができますが勿論常識の範囲で...。

この日一番最初に訪れたブースは先日アパレルショップでレンタルしたあのE-BikeでおなじみのBESV。

BESVと言ったらPS1というくらいあの自転車が有名ですが今回はこちらのJR1を借りてみました。ロードバイクの電動アシストモデルですね。

数年前にこのモデルが発表された時は、なんて美しいE-Bikeが登場したんだ!と驚きましたが、そのデザインの美しさは今も見劣りしませんね。フレームとほぼ一体となったバッテリーデザインのおかげでこれがE-Bikeである事はほとんど分からないレベルじゃないかと。ただ見た目以上に重量が嵩んで16kg近くあるのはロードバイクらしからぬスペック。ちょうどママチャリくらいの重さですね。

しかしこのJR1、走り始めるとそこはやはりE-Bike、軽快な加速であっという間に電動アシスト限界の24km/hを超えてしまいます。その立ち上がりわずか5秒くらいじゃないでしょうか。タイヤが細く転がり抵抗が少ないせいもあってかPS1以上に滑らかな加速に感じました。これは気持ちがいい自転車ですね。

その代わり、24km/hを超えてしまえば法的にそれ以上の速度は100%人力となりますから少しの歯がゆさが残ります。加速してスピードに乗ってしまうと電動アシストは意味をなさなくなり楽に走りたいなら速度を落とす必要がある。でもロードバイクで巡航24km/h以下ってあまりないですよね。せめて30km/hくらいまでアシストしてくれればもっと軽快でしょうけれどそこは法律を敵に回すことになりますから叶わぬ願いですね。

BESVでは続けてもう1台のE-Bikeを借りました。こちらもまた注目のモデルTRS1。マウンテンバイクタイプながら電動アシストシステムを搭載し航続距離は驚きの140km。20kg近い重量なのに140kmも走れるなんて...と発表当初はそのロングライフバッテリーに注目が集まりましたが、近年はそこじゃないんですよね。日本の電動アシスト自転車の規制を考慮するとマウンテンバイクこそが最大限E-Bikeの能力を活かせるジャンルじゃないかと。そっちが注目されています。

ロードバイクなどは先に書いたように電動アシスト出来る上限スピードを超えた領域で走ることになるので、アシストが有効なのはストップアンドゴーくらいのものです。しかしマウンテンバイクでアップダウンの厳しめな道無き道を駆け巡るには電動アシストは最高に良い仕事をしてくれるはずで、そういったフィールドでは24km/hを超えるような乗り方の方が少ないですし車両そのものもロードバイクよりははるかに重いわけですからアシストに頼りたいところですよね。

流石に今日はそういった悪路まで準備されておりませんからロードバイクと同じ試乗コースを走ったわけですが、この重量級モデルがアシストによってグイグイ押されるとなんだか戦車が走っていくみたいで頼もしかったですね。イボイボタイヤでロードノイズが大きいこともあってか、ゴーゴーと音を立てながらの加速は存在感がありました。そして当然ながらアシストが効いていれば20kgという重さは全く感じない...。これで山の中を走ったらさぞ楽しいことでしょう!

このTRS1はサスペンションがフロントにしかついていませんが、実は今年リリースが予定されているTRS2はいよいよリアにもサスペンションが搭載されるようですから本格的なマウンテンE-Bikeが登場してきますね。バッテリーの形状も次のモデルはダウンチューブに内蔵され非常にスタイリッシュになるそうで。

東京に住んでいると日常的にマウンテンバイクが楽しめるフィールドを探すのが大変ですが、自然に恵まれた環境であれば最高の相棒になりそう。私もともとがロードよりマウンテンの方が好きですし...。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)